その年話題になった新語・流行語を決める「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30語が4日、発表された。東京五輪・パラリンピックと新型コロナウイルスに関連する言葉が半数を占めた。一方で、ここ数か月にわたって日本中の話題を独占した秋篠宮家の長女眞子さんと小室圭さん夫妻に関するワードがないことに対し、疑問の声も上がっている――。

 候補の30語には、スケートボード・ストリートの瀬尻稜プロによる解説で話題になった「ゴン攻め/ビッタビタ」や、ボクシング女子フェザー級金メダルの入江聖奈(日体大)の「カエル愛」、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長をやゆした「ぼったくり男爵」など、東京五輪・パラリンピックに関するものや、「副反応」「変異株」など新型コロナウイルスに関するものが目立った。

 選考委員会は「新型コロナと東京五輪で終始した1年」としているが、国民が注目した〝2人〟のワードが全く入っていないことに、首をかしげる業界関係者は少なくない。

 テレビ関係者は「小室さんが拠点とする米ニューヨークからロン毛姿で帰国。小室さんの母・佳代さんと元婚約者男性との金銭トラブルが未解決のまま、先月26日にご結婚されました。ところが、小室さんのニューヨークの司法試験が不合格。その間に、2人にまつわるさまざまな関連ワードが流行したはずですが…」と疑問を呈す。

 まず、若者の間で流行したのが〝小室系男子〟〝小室系女子〟というワードだ。これは、米ニューヨークでテレビ局の直撃取材を受けた際、小室さんがまさかのロン毛ポニーテール姿だったことから生まれた。

「動画共有アプリ『TikTok』で、同じようなヘアスタイルのモノマネをする動画が『#』で拡散。直撃されたとき、ポケットに手を突っ込み、すまし顔で取材者を無視する様子が若者に大ウケだったんですよ」(芸能関係者)

 また今年4月に小室さんが発表し、話題になった〝小室文書〟も見逃せない。これは「多くの国民が納得し、祝福される状況ではない」と述べられた秋篠宮さまのご意思に応えようとしたものだが、ふたを開けてみれば国民が納得いく内容では到底なかった。

「全28ページにも及んだ文書に注目が集まりましたが、結局は『金銭は貸与ではなく贈与だった』の一点張り。自らの正当性を主張することに終始し、逆に批判を集めました。ところがバッシングを浴びると『解決金として400万円を返す』とすぐに前言を撤回し『どっちだよ!』と火に油となりました」(皇室ライター)

 結局、金銭トラブルは解決されないまま、小室さんと眞子さんは入籍。2人が臨んだ結婚会見も一方的に2人の心情を述べるという異例の形式になったのは記憶に新しい。そこで繰り返されたのが〝誤った情報〟というワードだ。

「眞子さんが『誤った情報がいわれのない物語となって広がっていくことに恐怖を覚える』と述べられたのをはじめ、会見中『誤った情報』は8回ほど出てきた。そこですぐに疑問に上ったのは『誤った情報とは具体的に何を指すか』。ネットでも大いに物議を醸し、『誤った情報を信じ込んでいるのは眞子さまではないか』と心配する声が噴出した」(同)

 いずれにせよ、問題の根本にあるのは佳代さんの〝金銭トラブル〟にほかならない。同関係者は「結局、国民が納得いく形で金銭トラブルが解決されない限り、いつまでたっても祝福ムードにはならない。ある意味、金銭トラブルが最も世間、そしてネット上で飛び出したワードと言えるのではないか」と指摘する。

 ぶっちぎりの関心事なのにナゼ選ばれなかったのか。ネット上ではここでも「ロイヤルパワー」が疑われる事態となっている。