東京8区〝2強〟に挑む東大卒の元ホームレス候補の「波瀾万丈」人生

2021年10月29日 05時15分

街頭演説する笠谷氏(東スポWeb)
街頭演説する笠谷氏(東スポWeb)

 31日投開票の衆院選で与野党の激戦が全国で繰り広げられているなか、特に注目を集めているのが東京8区だ。自民党のベテラン石原伸晃候補と、野党統一候補である立憲民主党の吉田晴美候補が競り合っていることばかりが話題になる同区だが、実は一騎打ちではない。なんと元ホームレスの候補が出馬しているのだ。

 日本維新の会から3人目の候補として出馬しているのが、笠谷圭司候補(41)だ。どうしても石原氏と吉田氏が目立つが、経歴は笠谷氏も負けていない。高校を中退してから大検に合格し、東京大学へ。さらに自民党の市議会議員までしていたというのだが…。

 笠谷氏は「35歳のとき市長選に出たんです。そこでお金を費やして勝負したのですけど負けました。市長選って負けると周囲から人が引いて行ってしまう。当時、自民党にいて、離党勧告が出ました。市長選は保守分裂選挙だったのですが、(分裂の)主犯格が私だということにされて追い出される形になりました」と明かした。

 笠谷氏が出馬したのは2015年の兵庫・三田市長選で、次点で敗北した。ただ、大変だったのはここからだ。

「家も売って住むところもない。大阪でアルバイトしようにも採用されたりされなかったりで…。そうすると心が折れちゃうんですよね。無気力になってずっと公園や駅のベンチで寝ていました。純粋にホームレスだった時期は秋から冬の5か月ほど。いろいろ考えましたよ。コンビニのゴミ箱をあさって、お弁当とかパンを見つけて食べていました」

 つまり、ホームレス同然の生活を送っていたのだ。

「空き缶を集めて業者に持っていって400円もらって、ピースだったかホープだったか200円くらいのタバコとパンとチョコレートを買う。そんな生活でした。それで少しずつ頑張ろうという気持ちになれたんです」

 その後、廃品回収の仕事を見つけ、燃やせるゴミを集めるように。空き地で廃材を燃やしていたら焼き芋を焼こうとひらめいた。

「食べたらおいしかったんですよ。駅前で焼き芋を売ろうと思って、屋台を整えました。それでキャッシュができてきたんで、弁当屋さんを始めました。今度は経営に興味が出てきて、経営の勉強を本気でしようとするなかで社長をしてる方と知り合って、自民党の国会議員を紹介され、議員秘書もやりました」

 秘書時代に維新の松井一郎代表と縁ができ、共感して今に至るというわけだ。

「維新はしがらみがない。『これをやったらあの団体に反対される』とかがない。自民党を中から壊せないので外から壊したいです。新陳代謝を計りたい」

 今回、注目を集める東京8区でどう戦っているのか。

「(石原氏と吉田氏は)2大巨大会社ですね。ビルがドンッと2つあって僕はその真ん中にあるラーメン屋のような感じ。2大会社の戦いに疲れた人やうんざりした人が応援してくれている」

〝石原VS吉田〟の構図にどこまで食い込めるか。

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