自民党総裁選に立候補している河野太郎氏(58)のSNS運用法に疑念が生じている。

 河野氏と言えば、ツイッターフォロワー数242万人を誇る人気者。他方で誹謗中傷するアカウントを容赦なくブロックすることで「ブロック太郎」の異名を持つ。

 一般人や芸能人ならいざ知らず、政治家のブロック乱発には批判の声も多いが、当の河野氏はお構いなし。

 18日に出演した動画中継サイト「ニコニコ生放送」では、ブロックする理由について「私がブロックしないと、私のフォロワーが誹謗中傷のリプを読まなければいけない。みんなが楽しくやろうと思っている時に、そんなものを私のフォロワーに読ませる必要はない」と強調。

「誹謗中傷や罵詈雑言をおっしゃるのは勝手ですけれども、それを人に見せるのを強制するのは、相手が芸能人であれ、政治家であれ、誰であれ、できないんだろうと思います」と述べ、“ブロック継続”を宣言した。

 ネット上では「河野太郎にブロックされて一人前」という風潮もあり、各自がブロック画面を投稿し合う“遊び”も流行っているが…。

 河野氏と特段絡んだこともないのに一方的にブロックされるケースも発生している。「第70回ベルリン国際映画祭」や「ナント三大陸映画祭」で受賞歴のある映画監督・想田和弘氏は今年1月に「オレ、河野太郎と絡んだことあったっけ?」とツイート。ワクチン担当になった河野氏のツイッターを覗こうとしたら、ブロックされており閲覧できなかったという。

 ほかにも河野氏にツイートもリプライもしたことがない有名ブロガーがブロック済みだったことを報告。そのブロガーは時の政権を批判するツイートをしていたが、あくまで個人の“つぶやき”の範ちゅうだった。

「専門分野の方が河野氏の間違いを指摘したらブロックされたこともありました。アンチではないんですがね。自分の思想や理論に相容れなければ容赦なくパージ(排除)ということなのでしょうか」(50代ウェブデザイナー)

 河野氏は外務大臣時代にも特定の記者の挙手をあからさまに無視したり、質問に答えず「はい、次」と強行したことがある。

「ブロック太郎」ではなく「パージ太郎」の方がしっくり来るのかもしれない。