れいわ新選組の公認で東京都知事選(5日投開票)に出馬した山本太郎氏(45)が4日、新宿駅南口で行われた街頭演説会を終えて、17日間の選挙戦にピリオドを打った。

 山本氏は1000人を超す聴衆の前で「山本太郎を都知事にしてください!」と訴えたあと、マスコミの取材に応じた。

「(現在の心境は?)真っ白い灰になる一歩手前ですね。〝百合子山〟はどれぐらいで超えられるかですか? うーん、一人ひとりの力を最大化で横につないでもらって、ミラクルが起きるかどうかでしょう」

 選挙期間中、山本氏や立憲民主党などが応援する元日弁連会長・宇都宮健児氏(73)が、テレビ各局に要請した都知事選候補者たちによる公開討論会はとうとう開かれなかった。

 小池氏のトリプルスコア再選がささやかれるなかで、公開討論会を開かれていたら、結果は違っていたか。

 本紙の直撃に山本氏は「そりゃ違っていましたよ。テレビ局が公開討論会を開かなかったのは、小池さんが出演したくなかったからと、新型コロナウイルス感染拡大が終息しないなかで、まだ東京五輪パラリンピックの開催を考えている企業スポンサーに気を遣ったからでしょうね。テレビの影響力は絶大です。公開討論会が開かれていれば(小池氏の)やっていることがいかにひどいことか、都民の前で話すことができましたから」と唇を噛んだ。