前澤友作氏の「ふるさと納税20億円」千葉県館山市がコロナ緊急経済対策に活用

2020年04月23日 13時18分

前澤友作氏

 千葉県館山市は23日、「前澤友作館山応援基金」を設立し、ZOZO創業者で前社長の前澤友作氏(44=スタートトゥデイ社長)が昨年同市に寄付した20億円を同基金に移し、新型コロナウイルス関係の緊急経済対策にあてることを発表した。28日の市議会臨時議会での議決を経て確定する。

 千葉県出身の前澤氏は昨年12月、ふるさと納税制度を使って館山市に20億円を寄付。観光振興に使うことを指定したため、同市はこれを「館山観光振興基金」に積み立てていた。市の担当者によると、新型コロナ禍で「市の事業者も疲弊している」ことを受け、この20億円を市独自の緊急経済対策にも活用するため、「前澤友作館山応援基金」を創設し、全額を組み替えた。

 新基金の設立目的は、観光振興に加えて「新型コロナウイルス感染症対策に係る地域産業を下支えする事業者の保護」。まずは、事業規模3・6億円に及ぶ緊急経済対策を実施する。

 具体的には(1)1か月の売上高が前年同月と比べて5%以上減少した中小企業者などに対する、市制度融資の利子や保証料の補給や返済元金の助成(2)中小事業者などへの家賃支援――を実施する。

 金丸謙一市長は「前澤氏の寄付があるからといって館山市だけが助かるのでなく、全国的なモデルケースとなる対策を実施したいと考えた。融資における返済元金への助成は調べた限り前例がなく、この取組みの成果が出れば国から地方創生臨時交付金が支給された時のモデルとなるのではないかと思っている。今後も前澤氏と相談しながら館山市の観光振興、経済対策事業を考えていきたい」と話している。

 昨秋に破局した女優・剛力彩芽(27)との復縁が明らかになった前澤氏は、その「千葉愛」も有名。昨年は台風15号の県内被災地に4000億円を寄付し、県内の習志野CCで第1回大会が行われた米男子プロゴルフツアー「ZOZOチャンピオンシップ」の創設にも尽力した。