【SKE48】〝3密阻止〟で実現したグループ史上最大の周年公演 熊崎晴香「みんなの絆が深まった」

2020年10月05日 22時33分

12周年記念イベントを行ったSKE48(2020 Zest,Inc.)

 アイドルグループ「SKE48」が5日、「AICHI SKY EXPO」(愛知県常滑市)で12周年記念イベント「SKE48 12th Anniversary Fes 2020~12公演一挙披露祭~」を開催。松井珠理奈(23)、須田亜香里(28)らメンバーが2008年10月5日の劇場公演デビューからの12周年を祝った。

 3日間にわたって行われたこのイベントはSKEが12年間で行ってきた12公演と12周年特別公演をライブ配信。SKEメンバー72人が出演し、配信時間30時間以上、総楽曲数188曲以上というグループ史上最大規模の周年公演となった。特別な配信イベントということでカメラクルーは普段、SKE48劇場でライブ中継を行い、公演の魅力を知り尽くしているスペシャルチームを招集。照明機材はムービングライト、ビームライト、パーライトを含めてトータル250台をセットし、配信ライブの特性を生かした美しさにこだわった。

 だが何よりも徹底されたのがコロナウイルス感染予防対策だ。大人数アイドルの宿命ともいえる〝密集状態〟をなくすためにメンバーには公演の振り付けを自宅で映像を見ながら覚えることが要求された。レッスン場も予約制で厳しい人数制限がかけらていたため満足な練習ができない。それでも「振り入れがなく、個人個人で映像を見て覚えてくることになったことで後輩の子たちが〝ここの振りってどうなんですか〟〝こういう気持ちでやればいいですか?〟と積極的に質問しにきてくれるようになったんです。よりコミュニケーションが取れるようになって、みんなの絆が深まったと感じることができました。だからこそ気持ちが一つになってSKEらしい公演ができたんじゃないかなと思います」(熊崎晴香)と厳しい状況が逆にメンバー間の結束を固める結果につながったという。

 SKEの運営会社「ゼスト」も〝3密阻止〟に動いた、最大6500人が着席可能な「AICHI SKY EXPO」での開催を決断し、リハーサル期間も含め、この会場を1週間借り切って準備を行った。メンバーは広いステージでソーシャルディスタンスを保ちながらパフォーマンス。身体的接触が行われないように演出も変更された。さらに出演メンバー72人分のマイクが用意され、自分のマイク以外の使用を禁止。楽屋でもメンバー間の距離を保つため移動制限措置が取られ、食事を準備する際には消毒と手袋の着用が義務付けられていた。

 SKEは昨年3月にそれまでの所属事務所「AKS」からゼストの親会社である「KeyHolder」に買収された。今回のイベントにかかったトータルコストは数千万円に上ると見られるが、ゼストサイドは「1年に1度の周年イベントを大事にしたい。我々としては(SKEには)移籍してきて幸せになってもらわないと困るので、いろいろとできることはやっていきます」と完全バックアップを宣言。また配信購入者が特別ライブの最後に流れるエンドロールに有料で名前をクレジットする祝福メッセージ企画には運営の予想を上回る約2000もの応募があるなど、ファンの熱い応援も届いた。

 結果的にメンバー、運営、ファンの絆が深まった今回のイベント。コロナ禍の中での大胆なチャレンジは今後のアイドル界にも大きな影響を与えそうだ。