【阪神】矢野監督〝ビッグウエーブ予言〟的中や! 貯金1&単独2位浮上であるかミラクル

2022年07月30日 06時15分

〝虎メダル〟を手に笑顔の矢野監督(東スポWeb)
〝虎メダル〟を手に笑顔の矢野監督(東スポWeb)

 阪神は29日のヤクルト戦(甲子園)に6―0で快勝して4連勝。今季95試合目にして初の「貯金1」とし、単独2位に浮上。首位ヤクルトと10差とした。打線は初回から3点を先制し、新加入のロドリゲスも1号ソロを含む2安打2打点。投げては先発・西勇が7回4安打無失点で7勝目をマークする会心の展開で、後半戦白星スタートを切った。

 開幕直後の暗黒模様が信じられないような上昇だが、振り返れば浮上のきっかけはいつも指揮官だった。1勝15敗1分けのドン底に沈んでいた4月15日のことだ。甲子園での巨人戦に4―1で勝利を収め、ようやく開幕2勝目を挙げた矢野燿大監督は、意外な行動に出た。

 テレビの勝利監督インタビュー中に「ちょっと時間大丈夫ですか?」と自ら切り出すと、唐突に「これから起こるビッグウェーブ」と書かれた色紙を披露したのだ。当時は困惑する関係者も少なくなかったが、この試合から阪神は立ち直りを見せ始め、以降46勝31敗1分けと急上昇。〝ビッグウェーブ予言〟は見事に実現した。

 4月24日のヤクルト戦(神宮)からは、本塁打を放った選手に送る「虎メダル」の贈呈役を矢野監督が自ら務めることに。すると試合で3本塁打が飛び出し、11―3で大勝。ここから今季最長の6連勝を記録した。

 4連敗を喫し、ムードが停滞しかけた7月2日の中日戦(バンテリン)では、序盤から失策連発のナインに円陣を組ませ「もっと締まったカッコいい野球をしようぜ!」と猛ゲキ。生気を取り戻したチームは7カード連続負け越しなしの13勝5敗で7月を駆け抜けた。

 今春のキャンプイン前日に今季限りでの退任を表明したことには、今も賛否両論ある。その後の「ビッグウエーブ色紙」騒動なども物議をかもしてきたが、虎将は〝らしさ〟を貫き続けている。

「今からやれることはもうない。(選手たちに説き続けてきた)楽しむこと、諦めないこと、挑戦すること。俺たちの野球を高める。選手たちの背中を押すことが自分の仕事」と矢野監督は心境を明かす。

 この日の試合後も「ドラマを起こすという意味でも、本当にいい(後半戦の)スタートが切れた。自分たちも、ファンの皆さんにもドラマを起こせると信じてもらって明日からも戦う」とミラクル逆転劇へ強い意欲を示した矢野監督。モチベーターとして、猛虎をビッグウェーブに乗せ続ける。

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