〝デーゲーム神話〟崩壊だ。阪神は5日のソフトバンク戦(甲子園)に2―10で大敗した。

 マルテの10号2ランで2点リードしたものの、6回に一気に流れが暗転した。先発・伊藤将が甲斐の逆転弾などを浴びて3失点。7回には2番手・小林が与えた先頭の代打・三森への四球をきっかけに崩れ、リードを広げられた。

 とはいえ、その守備のミスも大きく響いた。7回には川島のゴロを三塁・大山がはじくエラー。一死二、三塁からは栗原の投ゴロの間に失点し、このプレーで小林が左足を負傷してしまう。急きょ3番手で登板した岩貞は、二死三塁で柳田を遊ゴロに仕留めたかに見えたが、今度は遊撃・中野が一塁へ悪送球。これでチームの失策数はリーグワーストの38となった。

 8回以降も勢いづいた敵打線の流れを止めることができず、終わってみれば、今季3度目の2桁失点。矢野燿大監督(52)「(大山)悠輔のは難しいという感じではないから、もちろん処理しないといけないし、それがこういう結果になっていることは俺らも選手も受け止めていると思う」と、課題の守備が乱れた場面を苦しそうに振り返った。

 勝てる試合を落とす手痛い逆転負けで、今季無敗だったデーゲームの連勝は「16」でストップ。5月14日の巨人戦からチームは月をまたぎ「○●○●○…」と勝利と敗戦を繰り返す〝オセロロード〟は16試合連続まで延び、プロ野球記録に並んだ。