プロ野球の開幕が4月24日以降となったことで中日が頭を抱えている。本来なら地上波で放映されるはずだったナゴヤドームでの公式戦14試合が放送されなくなる可能性が出てきたからだ。

 今季、ナゴヤドームで行われる中日主催ゲームはほとんどの試合が地元テレビ局で中継されることが決まっていた。だが新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が最短でも4月24日までずれこんだことで24日から4月23日までの間にナゴヤドームと豊橋で行われる予定だった主催ゲーム14試合は延期となり、当然ながらテレビ中継もなくなってしまった。

 問題なのはこの14試合が改めて組まれたとしても地上波で中継されるとは限らないことだ。

「ドラゴンズと取り決めた放送予定日に公式戦が行われれば、たとえ無観客試合であっても必ず放送することになっています。ただ3、4月に予定されていた試合が新たなスケジュールで組まれても、それを放送できるかどうかは何ともいえないですね」(在名テレビ局関係者)

 14試合の扱いについては今後、各テレビ局と球団との間で改めて話し合われる見通しだが、状況や時期によってはまったく放送されなくなる可能性もあるという。

「4月24日開幕を目標に、これからしっかり準備をしていきたいと思います。二軍の試合をうまく活用したりして選手たちの体調管理をしっかりやっていきます」(与田監督)と現場サイドは開幕に向けた調整に四苦八苦だが、球場でのウイルス感染対策、新たな試合スケジュール、テレビ局との調整などなど球団にとって頭の痛い問題が山積みとなっている。