阪神・藤川が伸び悩む若虎にゲキ “虚像のスター”はいらない

2020年01月16日 16時30分

沖縄で自主トレを公開した藤川。調整は順調だ

 偽りのスター選手は不要――。阪神・藤川球児投手(39)が14年間優勝から遠ざかるチームと伸び悩む若虎たちに金言を送った。

 現在、沖縄・宜野座で自主トレを行っている火の玉右腕は「ウエートもしなくなったし、ランニングに関しても量を求めることはしなくなった」という。それは「『俺、こんだけ(練習を)やったから、みんな認めてくれるやろ』的な生き方はやめました」との理由からで「努力すること=カッコいいことって考え方はプロじゃない。努力はみんなしていることだから」と力説する。

 全国屈指の人気球団である阪神では、野手なら打率2割5分前後の数字でも周囲からスター扱いされてしまう宿命を背負っている。そんな中で大成しないままユニホームを脱いだ選手を何人も見てきた。だからこそ藤川は「虚像の看板選手は、これ以上あってはならない。例えばこれまでチームを支え続けてきたメッセンジャーは試合で打ち込まれたときにも決して『ごめんなさい』とは言わなかった。僕もそう。叩かれても耐えて結果を残し続けてこそ真の一流選手。今後そういった選手がどれだけ育ってくれるか。そういうエキスをタイガースに残さなければ。そうでないと勝てない」と信じて疑わない。

 6日に関西ローカルで放送されたテレビのインタビューで「優勝したら現役を引退する」との趣旨の発言をしてファンをザワつかせたが、その真意を問うと「あれは(解釈の)取りようでしょ。優勝へ向け、それだけのモチベーションであると言っただけ。テレビ局が上手に編集した。もう1月。今その話をして、自分が主人公になることはあってはならない。チームにとっても大迷惑。試合そっちのけで芸能人みたいな扱いをされるのは大嫌いだから」と一笑に付した。プロ22年目を迎えた藤川が目指すのは、あくまでリーグVだ。