エンゼルスのジョー・マドン監督(68)が15日(日本時間16日)のレンジャーズ戦で奇策を繰り出し、球場をざわつかせた。

 大谷の今季1号となる初球先頭打者弾などでリードしながら4回に逆転を許し、なおも一死満塁で強打者のシーガーを迎えた場面だ。なんと指揮官は「ダメージを最小限にするのに正しい選択だと思った」と申告敬遠を選択。1点を献上したばかりか、次打者ガーバーの犠飛とボークで失点を重ね、この回だけで一挙5点を失った。

 最終的に大谷の2本塁打などで逆転勝ちしたこともあってか、マウンドで満塁からの敬遠を指示されたウォーレンは「驚いたけど、僕は監督にノーとは言わない。監督をとても信頼しているし、実際にうまくいった」と納得の様子だった。マドン監督は「結果的にボークは痛かったけど、1人歩かせるのは問題なかった。チームに少し喝が入る可能性に期待した」などと別の意図があったことも明かした。

 レンジャーズによると、満塁からの敬遠はメジャーでは7例目で、マドン監督はレイズ監督時代の2008年8月17日のレンジャーズ戦で9回二死からハミルトンを敬遠した〝実績〟がある。