ナ・リーグの1戦勝負のワイルドカードゲーム(WCG)が6日(日本時間7日)にドジャースの本拠地ロサンゼルスで行われ、ドジャースが3―1でカージナルスにサヨナラ勝ち、地区シリーズ進出を決めた。

 劇的な一発が飛び出したのは9回二死二塁。四球で出塁したベリンジャーが二盗に成功した直後だった。途中出場のテーラーが5番手の右腕レイエスがカウント2―1から投じた真ん中のスライダーをフルスイング。110・7マイル(約178キロ)の弾丸ライナーを左中間に突き刺した。劇的な幕切れにドジャー・スタジアムのファンは大興奮だ。

 初回に先発シャーザーの暴投で1点先制されるも4回にJ・ターナーが左翼席にソロ弾を放ち、同点に追いついた。

 その後は両チームの救援陣が力投。走者を許すも得点を許さなかった。延長濃厚と思われたところで一振りで決着した。昨年、ワールドシリーズ(WS)を制したドジャースはレギュラーシーズンでメジャー2位の106勝を挙げながらも、地区優勝したジャイアンツに1勝届かずWCGに回った。WS連覇を果たすためには1試合でポストシーズンを終えるわけにはいかなかった。

 一方、敗れたカージナルスは9月11日(同12日)から17連勝するなど最後の22試合を19勝3敗の驚異的なペースでWCGに勝ち上がったが一歩及ばなかった。

 ドジャースは8日(同9日)の地区シリーズ(5試合制)でジャイアンツと対戦。因縁対決に地元カリフォルニアは熱くなりそうだ。