【おじさんのためのライフハック大全】まだまだ大手を振って外出しづらい状況が続いている。家で居場所もなく夜の時間を持て余している人に、今回はひそかにブームとなっている“ソロゲームの世界”をご案内しよう。教えてくれるのは、デジタルメディアプロデューサーの滝田勝紀氏だ。
【グラヴィトラックス スターターセット】会いたい人にもなかなか会えず、飲みにも行けず、多くの人がうっぷんを抱えている中、はやり始めたのが「1人でも遊べるゲーム=ソロゲーム」である。
ボードゲームやパーツ作りなど、考えながら手を動かすことで脳トレにもなり、おじさん世代にとってはオブラートに包まず言うと“ボケ防止”にもつながるというメリットも。通常、ゲームというと複数人でやるのが通例だが、それだと集まることで密になってしまう。だからこそ、自宅で1人でゲームに興じることを、ニューノーマルなライフハックとしてオススメしたい。
まず最初に取り上げるのは「グラヴィトラックス スターターセット」(BRIO=8800円・税込み)である。これはボールが通れるさまざまな形状の溝が刻まれた、パズルのようなパーツを組み合わせて、立体感のあるコースを作っていく知育玩具だ。
ボールがダイナミックな動きをするコースを作るにはそれなりの発想力を試され、カーブやジャンクションといった通常のパーツ以外に、ボールがダイナミックに動くマグネットキャノンほか、いろいろな仕掛けの施されたパーツをいかに追加していくかがカギだ。平たく言えば、Eテレでやっている「ピタゴラスイッチ」のようなものをイメージすると分かりやすいだろう。
実際に筆者も小学生の娘と一緒にやっているのだが、最初はスターターセットを購入し、その説明書に用意されたモデルコースを一つひとつ作るところから始めた。記されたコースをその通りに作れているかは、スタートからボールを転がしてみれば分かり、例えばある部分の高さが足りなかったり、レールがちゃんとハマっていなかったりすると、ボールがスムーズに転がらなかったり、落ちたりしてゴールにたどり着けない。その代わり想定通りスタートからゴールにたどり着けると、なんとも言えない喜び、思わず次のコースも作ってみようという中毒性があるのだ。
今では様々な拡張キットを買い足したり、ユーチューブで同ゲームの巨大なコースを作っている人たちの映像を見ながら、一人お酒を飲みながら夜な夜なコースを築いたりするほどハマっている(娘そっちのけで)。ネットを見ていると、私と同じような人が目に付き、大人の間で盛り上がっているのがよく分かる。
【カタミノ】続いて、もっとシンプルで、机の上でもできるゲームを紹介したい。「カタミノ」(ギガミック=5600円・税別)といって、木製ボードをスライダーという1本の棒で仕切り、その仕切ったスペースにテトリスのようなカラーブロック(正方形5つをさまざまな形状で組み合わせてある)をパズルのように当てはめて、すべてを埋めるというシンプルな遊びだ。
例えば、最初は3行×5列の15マスという狭いスペースを埋めるところから始め、そ
れがクリアできたら、4行、5行、6行~とスペースをどんどん広げていく。
それぞれのスペースの答えは複数あり、付属のハンドブックには課題が出されているので、その通りにカラーブロックで指定されたスペースを埋めていく。設問は500問で3万6057通りの答えを見つけることができるという。仮に毎日1つずつ答えを見つけていくとしたら、98年も続けられる計算になる!
【コーヒーロースター欧州エディション日本語版】最後にピックアップするのは「コーヒーロースター欧州エディション日本語版」(Saashi&Saashi=4400円・税込み)というコーヒー豆の焙煎がテーマの1人用ボードゲームだ。自身が焙煎士となり、コーヒーロースター(焙煎機)を操り、コーヒー豆を焙煎していくというもの。布製の袋に豆チップを入れ、毎ターン取り出すごとに焙煎が進む。プレーヤーは狙った焙煎度に近づけるよう、煎り止めのタイミングを計らねばならない。
豆チップの引きによってもたらされる運の要素にかなり影響されるが、最後のカッピングテストでどんな味になるかがお楽しみ。焙煎ポイント(目標の焙煎度に近づける)、フレーバーポイント(豆の特徴的な風味を保つ)や、技術ポイント(焙煎の深度を揃える)でも得点が得られる仕組みになっている。ひとつの豆の焙煎を終えると、その成績を焙煎記録帳へ記載。1ゲームで3種の豆を焙煎し、全3回の合計点が焙煎士としての腕前となる。
ちなみにランクは「焙煎士見習い」から「マイスター」まで8段階に分かれている。ぜひこのゲームは実際にコーヒーを味わいながら、コツコツと取り組んでもらいたい。
いずれのゲームも気が付いたら熱中していて、気持ちの切り替えにもなり、コロナ禍のモヤモヤ気分が吹き飛ぶこと間違いなし。独り時間の充実にお試しあれ。
☆たきた・まさき デジタルメディアプロデューサー。電子雑誌「デジモノステーション」元編集長。「AllAbout」の家電ガイドで、IoTなどの最新分野やデザインに精通。4月にも新たなライフスタイルメディアの立ち上げを予定している。㈱ConnectBeyond代表取締役。












