「面白すぎる」などと評判のNHKドラマ「会社員」。攻防を繰り広げる派遣社員と管理職の関係に変化の兆しがみられた一方、波乱要因も飛び出し、ますます視聴者の関心を募らせている。

 パワハラを巡るオフィス・サスペンス。シンプルなタイトルに少なめのセリフ、モノトーン風の画調がスタイリッシュな印象を与える。〝シゴデキ〟社員・山岸(小久保寿人)によるパワハラを告発した寺田(加藤清志郎)に、上司である本部長の英理子(吉田羊)は寄り添わないどころか隠ぺいを図る。すると何者かから脅迫状が届き、犯人はメールセンターで働く派遣社員のるり(南沙良)だと分かった。

 その場しのぎ的対応を重ねる英理子に対し、るりは問題が真っ当に裁かれ、山岸が処分されるよう迫る。もっぱらるりが英理子を追い詰める構図だったが、27日の第3回では距離が縮まりそうな場面が。行方不明の寺田を捜し回っても見つからないるりが、英理子との電話で泣きだす。英理子は「何か食べながら、次にできることを一緒に考えましょう」となだめたのだった。

 新たな問題発覚で山岸更迭を決めた英理子は、本人から「英理さんは結局、こっち側の人間だと思ったから…」と恨み言を返される。会社のためには不正もいとわないのが「こっち側」。そうでないと山岸に〝認定〟された英理子は、さらにるり側に寄る形に。山岸は上層部の意向でまさかの他部署栄転。るりに咎められた英理子は、後ろ盾的な常務・安西(尾美としのり)の部屋に乗り込んだ…。

 るりから「あなたは力があるのに何でそれを正しく使わないの?」とも言われた英理子。「私はただのコマ」と自嘲し、権力者ではないと主張する。安西へのアポなし突撃は、「こっち側」ではなく、るり側からアクションをかけようとしているのか。X(旧ツイッター)では「ここにきて吉田羊と南沙良が手を組みそうな勢い…!!」「宮木(英理子)は今後るりと共闘する形になるのかな?」「共闘する展開あり得るんじゃないか」といった見方も出ている。

 ただ、ラストシーンの役員室にはまさかの寺田がいた。意図がありそうな不気味な表情。次回予告では英理子が「身内に売られるとは思ってなかった」と話している。寺田と「身内」。この2件はるりと英理子の関係への〝Xファクター〟になりそうだ。