愛知・名古屋アジア大会の日本選手団で団長を務める井上康生氏が4日、名古屋市内で記者会見に出席し、選手に届いた誹謗中傷について言及した。

 今大会は選手たちをネット上の誹謗中傷から守るために対策オフィスを設置。日本オリンピック委員会(JOC)と日本パラリンピック委員会(JPC)による合同の取り組みで、人工知能(AI)などを使用して投稿をチェックしている。また大会期間中は弁護士が名古屋市内のオフィスに常駐。LINE(ライン)で選手が直接相談できる環境を整えていた。

 実際に今大会も選手への誹謗中傷が届くケースがあった。バレーボール女子では日本が決勝でライバルの中国にストレート負け。48年ぶりの金メダルを逃した選手たちに向けて「化粧直ししているからだ」などの投稿が見受けられた。

 井上氏は一連の対策について「本当に助かる部分だった。できる範囲の中で選手たちを守れるように努力していただいた」と感謝。担当者によると、ポジティブ、ネガティブなものを含めて約21万件の投稿があり、約740件の削除申請を行ったという。

 2月のミラノ・コルティナ五輪でも誹謗中傷から選手たちを守るための特別チームを結成した。24万件以上の投稿が寄せられ、約1900件については削除申請を実施。実際に削除できたのは約370件だった。