通算266勝のタイガースのジャスティン・バーランダー投手(43)が26日(日本時間27日)のパイレーツ戦で現役最後の登板を終え、愛娘がマウンドに交代を告げに行く感動的なシーンが見られた。

 先発して6回途中を5安打2失点。球数91球となった一死走者なしの場面でヒンチ監督がベンチを立つと、マウンドに長女ジュネビエーブちゃん(7)が駆け寄って父に〝交代〟を告げた。長い抱擁を交わす2人に内野陣、観衆がスタンディングオベーションで拍手を送り、2人は手をつないで降板。映画のような1シーンが展開された。

 サイ・ヤング2度、最多賞4回、最優秀防御率2度、最多奪三振5度、MVPなど数々の栄誉を手にした大投手のラスト登板だった。今季は股関節とハムストリングのケガで長期離脱を余儀なくされ、この日が2試合目の登板だった。米メディア「クリックオン・デトロイト」は「野球史に残る瞬間だ。伝説にふさわし送別だ。感動的な別れの中で彼は娘とグラウンドを後にし、満員のファンで埋めつくされたコメリカ・パークが歓声に包まれた」と伝えている。

 バーランダーは「ジュネビエーブが走り出したあの展開は…まさかあんなことになるとは思ってもみなかった。予想していなかったので雷に打たれたような衝撃だった。本当に素晴らしかった。涙が止まらなくて、私がどれだけ幸せかを彼女に伝えたかった。あんなに私が泣いているのを見たことがなかっただろうね」と「MLB公式」などに感極まって思いを口にしていた。試合は野手陣が奮起して4―3と逆転サヨナラ勝ち。大投手の引退に花を添えた。