大相撲秋場所(東京・両国国技館)は、27日に千秋楽を迎える。14日目(26日)は1年ぶりの優勝を目指す横綱大の里(26=二所ノ関)が大関琴桜(28=佐渡ヶ嶽)に土俵際で突き落とされて3敗目。12日目まで後続に2差をつけて首位を独走しながらも、終盤の連敗で大関安青錦(22=安治川)に星で並ばれた。

 千秋楽の結びは大の里と安青錦による相星決戦。横綱と大関の直接対決に注目が集まる一方で、角界内には懸念もある。どちらが賜杯を抱いても、6場所連続で12勝での優勝となるからだ。

 親方衆の一人は「大の里は以前と比べ、安心して見ていられる相撲が少ない。安青錦も(ケガの影響で)場所前に稽古ができなかったと聞く。その力士が優勝というのも…」と複雑な表情。12勝Vが続くことには「力が拮抗していると言えば聞こえはいいが、全体のレベルが下がっている証拠」と指摘した。

 横綱と大関の千秋楽相星決戦は、2021年名古屋場所の横綱白鵬―大関照ノ富士(白鵬が全勝優勝)以来5年ぶり。大の里と安青錦は〝頂上対決〟にふさわしい戦いを見せることができるのか。看板力士の真価が問われる一番となる。