大相撲秋場所13日目の25日、東京・両国国技館でトークイベントが開催され、桐山親方(元関脇宝富士)と千田川親方(元幕内徳勝龍)が登壇した。

 桐山親方は現役時代の2016年名古屋場所千秋楽で先代師匠(元横綱旭富士)に激怒されたエピソードを披露。この取組で相手を立ち合いの変化からはたき込みで下し、勝ち越しと翌場所の新関脇昇進を決めたのだが、桐山親方は「立ち合いで変化して勝って引き揚げた時に花道の付近まで先代師匠が来て『何やってんだ!』と怒鳴られた。『そんな相撲で勝っても次はないぞ!』と。(次に)つながらないという意味で言われたんですけど」と振り返る。

 その上で「今、思うと本当にその通りだなと思う。次の場所、負け越して関脇から落ちたので。あの一番でしっかり自分の相撲で勝っていたら、(その後が)また変わったんじゃないかなと今でも思います。それ以降は立ち合いで変化を一度もせず真っ向勝負」と明かした。

 その後にファンが「変化も技のうちだから食らう方が悪い?」と質問。千田川親方は「自分は変化はありだと思います。食らう方が悪いと思う」と勝負の一つであることを強調する一方で「難しいですよね。変化もリスクがあるので。変化して負けたら、本当に悔いが残る」とデメリットを指摘する。その後に「変化した時の(観客の)ため息は結構(心に)響きますよ」と本音ものぞかせた。

 桐山親方は「基本はしない方がいい。(部屋の力士には)真っ向勝負で相撲を取ってほしい気持ちがあります」と持論を語った。