元マネジャーらに暴力をふるったとして、2件の暴行罪に問われているタレントの「デヴィ夫人」こと、ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ被告(86)の第二回公判が8日、東京地方裁判所で開かれ、検察側が罰金20万円を求刑した。

 起訴状などによると、被告は2025年2月13日都内飲食店で、秘書だった女性Aさんにおしぼりやシャンパングラスを投げつけたほか、同年10月28日に動物病院で当時マネジャーだった女性Bさんに、殴る蹴るの暴行を加えたとされている。

 この日、デヴィ被告は、濃い紫色のワンピースと同色のハイヒールを着用し、落ち着いた様子で入廷。事件について「シャンパングラスは投げておりません。それから殴る蹴るは一切しておりません」と改めて否定した。

 検察側は罰金20万円を求刑。これに対し、弁護側は「暴行罪については争うつもりはない」としつつも、シャンパングラスについては「被告人が投げて当たった事実はない」と否定。

 暴行については「短絡的だと誹り(そしり)は免れないが、過度に反応してしまったもの、衝動的で計画性もない」、「全体的に被告人の暴行の被害は重篤なものではない」、「顕著な犯罪傾向があったとはいえない」などと主張。
 
 また、本件による社会的制裁で、番組の降板や違約金などから経済的損失は9000万円に及んだことなどをあげ「あまりある制裁を受けた」という。さらに「(被告は)これまで計り知れない慈善活動を行ってきた。この点は高く評価されるべき」といい、「罰金刑が相当であると考えている」と述べた。

 デヴィ被告は、最後に「述べておきたいこと」を問われると、「私は戦争、クーデター、暴動を経験してまいりました。そして日本は昭和、平成、令和と変わり、日本人も変わりました。この場にいるのが不思議でなりません。しかし、これは私の不徳の致すところであると反省しております」と心境を告白。

 続けて「どうぞ、裁判所におかれましては、慎重なご判断をお願い申し上げます」と語った。

 判決は10月6日に行われる。