ただの「30号到達」ではなかった。ホワイトソックス・村上宗隆内野手(26)は5日(日本時間6日)の本拠地ツインズ戦で初回に74打席ぶりとなる先制の30号2ランをマーク。この日本人ルーキーの一発を起点に、チームには球団史を彩る数字が次々と並んだ。

 米メディア「ChiCity Sports(シシティ・スポーツ)」は一夜明けた6日(同7日)、同試合から生まれた「歴史的考察」を特集した。村上が30号に乗せたことで、ホワイトソックスではコルソン・モンゴメリー内野手(24)、ミゲル・バルガス内野手(26)と合わせ、今季3人が30本塁打以上をクリア。これは球団史上4度目で2004、06、08年に続く18年ぶりの快挙となり、直近08年にはジャーメイン・ダイ、カルロス・クエンティン、ジム・トーミの3人が大台を突破していた。

 そして5日の初回、村上の2ランの後にはモンゴメリーも31号ソロを右翼席へたたき込んだ。この一発で、村上とモンゴメリーが同じ試合で本塁打を記録した回数は、10度目を数えた。その時点で23年のルイス・ロバート・ジュニアとジェイク・バーガー、06年のジム・トーミとダイ、03年のフランク・トーマスとカルロス・リーが残したホワイトソックスの1シーズン最多記録に並んだ。

 同メディアが「歴史」として拾い上げた数字は、いずれも5日の一戦で成立したものだ。以降に本塁打が積み重なれば、村上やモンゴメリーの数字は当然動いていく。それでも「新人30号到達」「球団18年ぶりの30発トリオ」「同一試合弾10度で最多タイ」という三重の足跡が、この夜に刻まれた事実は変わらない。

 地区優勝とポストシーズンでの上位進出を争うホワイトソックスにとって、村上とモンゴメリーが競うようにアーチを描き、打線が球団史に残る数字を生み出したことは、シーズン最終盤へ向けた強烈な武器となる。30本という節目を越えた村上は、次にどこまで数字を伸ばすのか。「大台」はゴールではなく、記録ラッシュの号砲になりつつある。