日本最強ボディビルダーの横川尚隆(32)が頂上決戦で激突する〝バイーアの雄牛〟とは――。
横川は2日に開催された「ALLOUT Presents ZeniX Japan Pro(ジャパンプロ)」(千葉・市原市市民会館)ボディビル212ポンドクラスでプロ初戦を迎え、観客の度肝を抜く筋肉量と洗練されたバランスで圧倒的な優勝を果たした。
この勝利で世界最高峰の舞台「ミスター・オリンピア」(9月、米ラスベガス)への出場権を獲得し、いよいよ日本人未到の頂点を目指す横川。ラスベガス決戦では世界中から猛者が集結するが、台風の目と目されているのがブラジルのエース、ヴィトール・ポルトだ。
ブラジル放送局「グローボ」は以前にポルトを特集。「2024年ミスターオリンピアで5位に入賞したバイーア州出身のヴィトール・ポルトは、16年のエドゥアルド・コレイア以来、212ポンド級ボディビル部門でブラジル人として最高の成績を収めた」と紹介し、ブラジルボディビル界にひさびさに出現した世界トップクラスの選手として期待を寄せている。
ポルトはスポーツの〝エリート一家〟で育った。「サルバドール首都圏のカマサリ出身のポルトは、幼い頃からスポーツに囲まれて育った。叔父のブルーノ・アウベスは総合格闘技と柔術の選手で、父親はボディビルとフィットネスに熱心だった。ヴィトールと兄のアレクサンダーは、幼い頃から常にアスリートの世界と密接な関係を築いていた。ヴィトールは幼少期、水泳から柔術やムエタイといったさまざまな格闘技まで、あらゆることを練習した。遺伝的に恵まれているとよく言われるようになった彼は、ついにジムに通い始め、すぐにその成果が現れた」とスポーツ経験を指摘した。
ボディビルに本格転向すると、メキメキと頭角を現した。「彼がボディビルダーとしての夢を抱き始めたのは2013年のことだった。11月、『バイーアの雄牛』ことヴィトールはメンズフィジークへの出場を目指したが、コーチからボディビルに挑戦するよう勧められた。最終的に、ヴィトールは両方のカテゴリーで競技を行い、ボディビルの方が自分に合っていると感じた。彼はボディビルに一目ぼれだったと語っており、そこで自分の使命を見いだしたという」
そして、24年のオリンピア212ではトップ5入りの快挙。「バイーアの雄牛は同カテゴリーでトップ5入りを果たすと繰り返し、宣言していた。この間、批判や懐疑的な見方も多く寄せられたが、彼はその約束を果たした。彼以前にブラジル人選手でこれほど高い順位を獲得したのは、エドゥアルド・コレイアだけだ」と、同局はその偉業を強調している。
ブラジル期待のポルトに、横川はどう立ち向かうのか。決戦は刻一刻と近づいている。












