女優の野内まるが3日、東京都内で行われたNHK大阪放送局制作のドラマ「手塚治虫の戦争」(12日午後10時放送予定)の試写会後に行われた取材会に出席した。
同作は、漫画の神様・手塚治虫(高良健吾)の生涯を追いながら、戦争について考えさせる作品。物語は1970年代に漫画家としてどん底にあった手塚治虫が描いた自身の戦争体験をもとにした漫画2作品(「紙の砦」「ゴッドファーザーの息子」)を原案に、手塚治虫と戦時下を生きる手塚の分身・大寒鉄郎(原田琥之佑)の二人の物語として展開する。
同作で鉄郎の同僚となる岡本京子役を演じた野内は「手塚さんに思うことは、世代を超えるほどの熱い思いがある方」と評し、京子から見た鉄郎について「ただ漫画を描いている子じゃなかった。漫画を描きたいという気持ちを守り抜いた方だった」と解説した。
戦争について「あらがいたくてもあらがえない。夢ってあきらめたくないし、それを絶ち切る戦争は怖い」と訴えた。
鉄郎を演じた原田は、山田健人演じる三井明と京子との別れのシーンが印象的だったと切り出し「京子ちゃんの片目のケガがすごく心をえぐられちゃって、耐えられないなって…」と役に感情移入し、顔をしかめながら言葉を絞り出した。
明石健司役を演じた久野渚夏は、平和を訴えた。「この作品を通して、こういうことがあったんだと(知ってほしい)。戦争(をテーマにした)作品は、2度と(戦争を)繰り返さないための道しるべ。平和でいたいなと心に刻んだ」と熱く語った。
最後に山田は「年相応に得られる忘れられないような思い出というのが、絶対にあると僕は思っていて。戦争下に置かれてしまうと人としての豊かさがすり減ってしまう気がするんです。戦争は心を奪っていくのが怖いなというふうに、大寒、明石、京子ちゃんを通して思うことです」とコメントした。












