2028年ロサンゼルス五輪で初採用されるフラッグフットボール女子日本代表が26日、五輪出場権がかかる世界選手権(8月13日開幕、ドイツ)を前に、都内で公開練習を行った。世界ランキング5位の日本は、五輪開催国の米国をのぞく上位2チームの出場権獲得を目指す。

 同種目はアメリカンフットボールが起源で、1チーム5人でプレー。タックルやブロックなどの激しい接触プレーは禁止されている代わりに、両腰に付けた2本のフラッグを取り、相手の攻撃を止める。

 このメンバーで個性的な経歴を持つのが川口友香(29=名古屋フォッシル)だ。小学4年時からバスケットボールを始め、小中で日本一を経験。その後は名門の愛知・桜花高でもタイトルを何度も獲得してきた。

 中京大に進学後もバスケに打ち込んだが、26歳でフラッグフットボールに転向する。そのきっかけは「ずっとバスケットの道で生きていこうと思っていた時に心が折れ、1回競技から離れて何も夢がない時に、(地元の)先輩が声をかけてくれた」と挫折を味わっていたときだった。「(練習に)行ってみたら楽しくて。そのときに初めて五輪種目になること、女子日本代表も強化が始まるという話を聞いて、もう1回日本一、世界一を目指すところに心が動いた」と新たなスタートを切った。

 バスケ時代は主にポイントガードを務め、視野の広さを培ってきた。「結構バスケと似ている部分もある。視野の使い方、フィジカルの部分、スピード、そういうのを結構バスケの良さとフラッグをより近くというか、感覚をすり合わせていけば、他競技からの参入は生かせると思う」とバスケットとの親和性を感じている。

 チーム内でも「いつでも自分のところにボールが飛んでこい」と頼もしいメンタルを持つ川口は、世界選手権に向け「何が何でも全員の力で(五輪出場権を)狙いにいく気持ちを忘れず、残りの日々を全力で過ごしたい」と力を込めた。