女王が描く夢とは――。愛知・名古屋アジア大会(22日、名古屋市総合体育館)、体操女子団体総合の予選を兼ねた個人総合で、チーム最年長の27歳・杉原愛子(アローヴラボ)が合計55・599点をマーク。女子日本勢初の金メダルを獲得した。

 前回のアジア大会はリポーターとして現地で観戦。異なる立場で体操を見つめたことで「楽しそうやな、出たいな」。沸き立つ気持ちに従い、引退から約1年後の2023年に復帰を決断した。

「運動の構造を考えるようになった。基礎の部分だったり、体づくりのトレーニングとか考えてやっている」。外から得た知識を生かし、20代中盤を迎えても右肩上がりに進化を続けてきた。

床で華麗に宙を舞う杉原愛子
床で華麗に宙を舞う杉原愛子

 その杉原は大きな目標がある。「やっぱり体操をメジャースポーツにしたい」。野球やサッカーと比べ、体操の認知度は低いのが現状だ。6~7月のサッカーW杯の盛り上がりは「めちゃくちゃうらやましい」と吐露。「やっぱりメジャースポーツという部分は(野球の)WBCも含め、W杯も日本中が熱くなっている。体操もそれをもっと目指さないとあかんと強く思った」と刺激を受けている。

 個人タイトルを手にしたばかりだが、23日には団体総合の決勝を控えている。「アジアのファン獲得を目指して、杉原愛子らしい体操をしたい」。自国開催の一戦で2個目の金メダルをつかみ取る。