一筋の光が見えた。愛知・名古屋アジア大会のバレーボール女子決勝(22日、小牧市スポーツ公園総合体育館)、世界ランキング6位の日本は、同7位の中国に0―3で敗戦。48年ぶりの金メダルには届かなかったが、チーム最年少の20歳・秋本美空(ブストアルシツィオ)の活躍が際立った。

 2028年ロサンゼルス五輪の切符奪取へ、フェルハト・アクバシュ監督が新プランを遂行した。3位に終わったアジア選手権後、アウトサイドヒッターが本職の秋本に対して、ミドルブロッカーでの起用を打診。「彼女のプレースタイルはフォーメーションに非常によく合っている。これは私が長い間温めていた構想だった」。共栄学園(東京)時代の秋本のプレーを見てひらめいたという。

 1次リーグからミドルブロッカーで起用された秋本は、試合を重ねるごとに順応した。指揮官は「(準決勝の)韓国や中国との試合で見られたように、彼女はこのポジションに非常によくフィットして、チームのシステムを大きく助けてくれた」と太鼓判。今後については「もちろん将来どうなるかは今後の状況次第だけど、現時点において、大会中にトライできた非常にポジティブな要素となった」と収穫を口にした。

表彰式後は笑顔も見せたと秋本美空(右)と井上未唯奈
表彰式後は笑顔も見せたと秋本美空(右)と井上未唯奈

 アクバシュ監督の起用法には秋本も理解を示している。「コートにいることが一番成長できるので、任されたポジションで成長したい」ときっぱり。どのポジションでも全力を尽くす構えで「コートを見て(攻撃術を)選択するいい経験になったので、生かしていきたい」とさらなる高みを見据えた。

 来季はW杯(米国、カナダ)がロサンゼルス五輪の出場を懸けた一戦となる。アクバシュ監督は「気持ちとしてはいい手応えを得ている。もちろん金メダルを獲得したかったが、多くの新しい試みをし、多くの点で成功を収められた」と収穫を強調。次なる戦いへ、確かな自信を得たようだ。