【今週の秘蔵フォト】独特の憂いを帯びた美しさで日本映画界を代表する女優だったのが大原麗子だ。1980年のサントリーのウイスキーのCMのセリフ「すこし愛して、ながーく愛して」は流行語にもなるほど人気を呼び、実に10年間も放送された。
64年のNHKドラマ「幸福試験」で本格的にデビューすると、翌年には東映に入社。高倉健の「網走番外地」シリーズなどで一気にトップ女優となった。
77年3月19日付本紙には当時30歳の大原のインタビューが掲載されている。ちょうど4月から放送されるTBS系水曜劇場「乱塾時代 子育て合戦」で主役を演じ、女性としても俳優としても脂の乗り切った時期で、長い髪をかき上げるしぐさは憂いを帯びつつも美しさに満ちていた。
「男性の方に人気があるって言われても…。さあ、どこがいいんでしょうね。うーん、お化粧だと目に一番ポイントを置きますけど」と控えめに語る姿も、また男心をくすぐる謙虚さがあった。
75年に大病を患うも全快。「でも何かモノグサになってしまって。出不精になって家のことも何もしないし。ヒマがあれば一日中、ゴロゴロしてるんです。そうですねえ、だいたい本を読んでますよ。多い時は1日に3冊くらい」と笑った。
三十路を迎えて年齢を意識するようになったと語りつつ「それはそうでしょ。若い頃は行動的な女の子の役が多かったのに、最近は子持ちの役が増えて。仕事の役柄で自然と自分のトシが分かる仕組みになっているの」と奥深い言葉で自分を分析した。62歳という若さで亡くなったが、その美しさは永遠にファンの胸に刻み込まれている。 (敬称略)













