これぞ〝おっさんパワー〟だ。日本代表は5月31日、北中米W杯(6月11日開幕)の壮行試合アイスランド戦(MUFG国立)に1―0で勝利。チーム最年長のDF長友佑都(39=FC東京)が後半からウイングバックで奮闘した。代表選出を巡っては賛否が巻き起こったものの、自らのパフォーマンスで健在ぶりを証明。キレキレボディーもアピールし、5大会連続のW杯出場へ準備万端だ。

 ピッチに長友が姿を現すと、6万2212人の大観衆が沸いた。代名詞であるサイドを使った攻撃参加などでチャンスを演出。ボレーシュートを放って得点への貪欲な姿勢も見せた。試合後には「いい形でもらえると、勝負できると自分の感覚では思った。手応えはつかんでいるし、フィジカル的にもつかめた」と収穫を口にした。

 39歳261日での国際Aマッチ出場は、40歳106日の川本泰三に次ぐ歴代2位の年長記録。長きにわたって第一線で躍動する鉄人を支えるのは、周囲も驚きの〝超合金ボディー〟だ。

 期間限定で日本代表に招集されたDF吉田麻也(LAギャラクシー)が前日30日の取材対応時に、風呂場で長友の体を見て「相当やってないとつくれない」と驚いたことを明かしていた。長友は「この体にすべて出ると思っている。麻也は一緒にお風呂入った時に、ビックリしていた。それは突き詰めて、研ぎ澄ましてやってきた自分の成果なので、ピッチにどう落としていくか」と自信をみなぎらせた。

 実力は証明した。そして過去4大会のW杯で得た経験値も還元する構えを改めて強調した。「チームの一体感を生んでいければ。なかなか難しいところもあると思うけど、それをつくれると思っている。それをみなさんにお見せして結果で応えたい」ときっぱり。近年の国際大会では競技を問わず、一部の心ないファンによる誹謗中傷が問題となっているが「若い選手たちが何も考えずに、ピッチですべてを出せるっていう状況をつくってあげるのが僕の仕事。そういう思いで自分はやっていきたい」と意気込んだ。

 日本代表のW杯最高成績はベスト16。悲願のベスト8、さらにその先の景色を見据える長友は「相手も死に物狂いで来る。魂込めて、根性を見せて、日本代表として誇りを持って強い気持ちで戦う」。世界が認める元気印は、歴史を変えるワンピースとなる。