14日のNHK連続テレビ小説「風、薫る」第34回で、ヒロインの母・美津(水野美紀)が食事を振る舞った際、「カレーライス」と伝えたことが、SNSで反響を呼んでいる。

 看護婦養成所で学ぶりん(見上愛)が、かつて働いた瑞穂屋を訪れ、出入りする健次郎(佐野晶哉)とともに母の美津から、ご飯の上にエビなどの煮込みが盛られた皿を差し出された。「何これ?」と言うりんに、美津は「カレーライス」。食べた2人が「苦い」と口を揃えると、美津は「苦い? 失礼な。西洋の辛さに慣れてないだけでしょう?」と、武家の娘を強調していた母親が〝ハイカラさん〟ぶりをアピールする変わりようを見せた。

 この場面に、X(旧ツイッター)では、「あれ明治はライスカレーじゃなくてカレーライスって言ってたのかな」「大正か昭和の初めくらいの朝ドラだとライスカレーって言ってることが多いよね」「この頃はまだライスカレーって言ってたんじゃないの?」「ライスカレーじゃないんだ」などと疑問が噴出した。

 日本初のトレインドナース(正規の訓練を受けた看護師)となる2人のドラマ。モデルとなった女性2人が養成所に入学したのは明治20(1887)年。ハウス食品のサイトでは「日本人がカレーに初めて出会ったのは幕末のころ」と紹介。明治時代に関する記述では「ライスカレー」という言葉が繰り返されている。

 一方、防衛省のサイトによると、日露戦争後の1908(明治41)年に発行された「海軍割烹術参考書」には「カレイライス」としてカレーが紹介されている。ドラマのりんたちが若かったこの時代も、「ライスカレー」だけの呼び方だったとは限らないようだ。