女優の辻凪子(30)が、「ネタジョ」(毎日放送・木曜深夜1時29分ほか)で初のドラマ主演を務めている。2年前、だるまに願をかけてつかみ取った夢。次なる野望と「生涯女優」の覚悟に迫った。
2024年、第37回高崎映画祭で最優秀新進俳優賞(映画「凪の憂鬱」)に輝いた際、受賞を祝して贈られた高崎だるまに「主演ドラマをやりたい」と左目を書き入れてから約2年。想像以上の早さで巡ってきた大役に、辻は晴れやかな表情で右目を書き入れた。
取材前、大勢のスタッフたちに見守られながら“目入れ”を終えた辻は「2年前、高崎映画祭で『5年後ぐらいに主演ドラマが決まったらいいな』と、左目を入れたんですけど、まさかこんなに早く…。皆さんに立ち会ってもらってすごいうれしかった」といとおしそうにだるまを見つめた。
初主演を務めた「ネタジョ」は、お笑いブームに沸く現代を舞台に、辻演じる主人公・影山幸子が連日劇場に通いつめ、プロの“ネタジョ”として芸人たちのネタを解剖していくという漫才エンターテインメントだ。
大阪府出身、英国のテレビコメディー「Mr.ビーン」に憧れを抱く辻にとって、お笑いは生活の一部。「生まれたときからお笑いを見るのが習慣でした。土曜のお昼は吉本新喜劇。子供の頃から劇場に通っていたので、今回は趣味の延長線上で役作りができました」と振り返る。
劇中には「ザ・ぼんち」や「NON STYLE」、「エバース」など、豪華な芸人たちが顔をそろえるが、中でも物語のカギを握るのは「オール阪神・巨人」だ。
辻は役を演じるため、初心に返って劇場に足を運び、2人のネタを生観劇。「ずっとDVDで漫才を見てきた憧れの方々。初めて生で舞台を見て、とりこになってしまった。ただただ幸せでした」。実際に対面も果たし、「優しくて、なんだかいい匂いがしました」と頬を緩めた。
自身芸歴13年目で、女優としてのステージをまた一段上った。次なる目標を問われると、辻は「次は日本アカデミー賞を取ります!」と高らかに宣言。「ずっと楽しんでお芝居をする姿勢は変わらないです。死ぬまで、チャップリンのように演技を続けていきたい」と、生涯女優として生きる決意を明かした。
そんな辻には、アコーディオン奏者という意外な一面もある。音色にほれ、2年前から月2回レッスンにも「ひっそり」通っているという。
「いつかアコーディオン教室に通っているおじいちゃんやおばあちゃんたちと一緒にショーとかやってみたい」とちゃめっ気たっぷりに笑った。
☆つじ・なぎこ 1995年9月1日生まれ、大阪府出身。NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」、「わろてんか」などに出演。趣味は映画を作ること、写真を撮ること、絵を描くこと。














