30日のNHK連続テレビ小説「風、薫る」第24回で、主人公2人にとって将来の仕事となる看護師に関する名言が、あの民放人気ドラマを想起させた。
捨松(多部未華子)の導きで看護師を目指して学ぶ、りん(見上愛)と直美(上坂樹里)。梅岡女学校付属看護婦養成所で、近代看護の母・ナイチンゲールの著書の和訳に級友と取り組む。「observe」という単語が訳せない直美は、捨松に教えを乞う。
「目をつける」「ジッとよく見る」といった直訳調ではしっくりこない直美。米国暮らしが長かった捨松は適切な日本語が浮かばない。結局、看護の「看」に「看る」という意味があり、文字の構成から「手と目を使って看る」ことだと捨松は説明。「ナースは医者ではないから治療はしない。病ではなく、人を看るということかと」と看護師の仕事に言及した。
この「人を看る」がたびたび使われたのが、2022年と24年にテレビ朝日系で放送された医療ドラマ「ザ・トラベルナース」。岡田将生と中井貴一のダブル主演で、経歴が謎めくスーパーナース・九鬼(中井)が口癖のように発していた。米国で一定の医療行為が可能なナース・プラクティショナーとして活躍した那須田(岡田)らに対し、「医者が病気を見つけて病気を治し、ナースは人を見て人を治す」と道を説いた。
X(旧ツイッター)では捨松の「人を看る」について、「トラベルナースで聞いたやつや」「中井貴一さんがよく言っていたなと思い出す」「捨松さま九鬼静さんだった?」などと九鬼=中井の名セリフを思い起こす投稿がみられた。
りんや直美たちの教本はナイチンゲール著書だが、「ザ・トラベルナース」で九鬼は、「かのナイチンゲールは」を枕詞に、その名言を紹介するのも常だった。その点でも中井貴一を連想するX投稿が。〝看護師道〟やナイチンゲールに関し、現在のところは「風、薫る」よりディープなドラマだった。












