タレントの上沼恵美子が14日放送の読売テレビ「上沼・高田のクギズケ!」に出演。肺炎のため亡くなった俳優の中村玉緒さん(享年86)を追悼した。

 上沼は玉緒さんの人柄について「めちゃくちゃいい方ですね。芸能界は広うございますが、一番いい人かも分からへん」と指摘。NHKドラマで共演したこともあり、「スターなのにスターらしくないというか。気さくにも程がある。腰が低いし、ざっくばらん。こんな人おらへん。『もうちょっと気取ってもええのに』と思うぐらい。素晴らしい人」と絶賛し、「だからね、なんか嫌やわ。ガクッと来る」と肩を落とした。

 玉緒さんの夫の故・勝新太郎さんが、上沼が姉と組んでいた漫才コンビ「海原千里・万里」のファンだったそうで、「それで勝さんが『座頭市』に呼んでくださったりして、かわいがっていただいたんです。その関係で、『勝が好きで』って言うて、何か言うと『勝がファンでね』って玉緒さんに会うたび言うていただいて」と回想。

 また、ドラマで共演した際には、玉緒さんが短い台詞をどうしても言えず、何度もNGを出したことがあったそうで、上沼は「カンペ」を張ることを勧めたといい、「その箇所が来たら私がもうバクバクすんのよ。そしたら(玉緒さんが)『…ああ、見るの忘れてました。アハハハハ』。スタジオ中が湧くねん、笑って。もうね、NGでもなんでもないねん。おもろすぎて。本当に16回ぐらいかかりましたけどね。こんな大女優が、おちゃめやな思って。NG出してもね、そういう余裕があってみんな笑わすねんから。もう大好きでした」と感慨深げに語った。

 また、撮影中には度々勝さんから電話がかかってきたそうで「(玉緒さんが)『もうよろしいねん!』『もうよろしいねん!』って言うて。私は嫌な相手からの電話なんかな?と思って、『何やったんですか?』って聞いたら、『いや、夫や』『もううるさい』って。『上手に収録できてるか?』っていう電話で、1時間に1回かかってくるって」と証言した。

 これらのことから、玉緒さんと勝さんの仲の良さを実感したといい、「勝さんも好きなことした。で、すごい名作を残した。黒澤明さんとも喧嘩した。いろんなことあったけど、一番の金メダルは玉緒さんが妻だったいうことやな。絶対そう思いますね。65で旅立たれたよね。だから一人になられて玉緒さんは長かったですね。それでもみんなに愛されて、すごくない? こんな人、ちょっとおれへんて」としみじみ。

 玉緒さんは後年、バラエティーに進出したが、「玉緒さんご自身が『明石家さんまさんと出会えたことがね、なんか神さんがおるような気がする』とおっしゃってました。バラエティーに行かれたでしょ。ご本人がすごい感謝してはったね。やっぱりこのおちゃめなね、ちょっと悪いけど抜けたようなところがね、あの玉緒さんの魅力やったのよ。それを引き出しましたよね。さんまさんがね」と振り返っていた。