J1福岡の塚原真也監督(40)が20日、福岡市の雁の巣球技場で行われた練習後、22日のアウェーG大阪戦(パナスタ)を見据えた。前節19日のアウェー名古屋戦(パロ瑞穂)は前半に2点を先制しながら、後半に追いつかれて2―2で90分を終え、PK戦で敗れた。「90分の中ではよくやれた部分はあったが、勝ち点が3から1に減ってしまった」と振り返りつつ、「今はすごくポジティブ。次のガンバに向かっている」とチームの状態を説明した。

 内容面については「守備もうまくいったし、取りたいカウンターの形も出せた。セットプレーも練習してきた形で取れた」と評価。一方で「後半はゲームの駆け引きがマイナスに働いた」とし、「失点の場面ももう一歩寄せ切れるかという部分があった」と細部の修正を求めた。

 それでもここ数試合の積み上げには確かな変化を感じている。「守備はある程度計算が立つようになってきた」と話し、「やってきたことが形になっている。どの選手が出ても同じことができる」とチームの成熟を強調した。

 得失点差で最下位ながら、勝ち点12で8位・岡山、9位・長崎と並ぶ混戦。「順位を見てどうこうではなく、自分たちが勝てば上がっていける」と言い切り、「連戦でしっかり積み上げたい」と前を向いた。

 次戦のG大阪については「宇佐美だけでなく、ウェルトン、ジェバリ、ヒュメットと前線は非常に強力。ボールを持たれる展開になる」と警戒。その上で「今の守備ならある程度イメージはある。自分たちのミスで崩れないことが大事」とし、「0―0の時間を長くして相手を焦らせ、その中でカウンターやセットプレーを出したい」とゲームプランを描いた。

 過密日程のアウェー3連戦については「しょうがない中で最大限やるだけ」と受け止めつつ、「これまで試してきた組み合わせが今につながっている」と前向きに捉える。

「アビスパはこういう形というものが見えてきた」。チームの土台は着実に固まりつつある。敵地で勝ち点を持ち帰れるかが、浮上への分岐点となる。