2006年トリノ五輪フィギュアスケートアイスダンスで金メダルのロマン・コストマロフ氏(49)が、両手両足の切断から長期間のリハビリを経て公の場に復帰した経緯を明らかにした。
コストマロフ氏は2023年に、ウイルス性の疾患から重度の肺炎を併発して一時意識不明になるなど生死の境をさまよった。人工心肺装置「ECMO(エクモ)」による治療中に、両側性胸水、敗血症となり両手両足の切断を余儀なくされた。
ロシアメディア「スポーツ24」は、懸命のリハビリで講演などを行うコストマロフ氏の現在を「両手両足を失ったロマン・コストマロフは『なぜ生きるのか? 何度も何度も自問自答してきた』と語った」と題して特集。コストマロフ氏は「モスクワカレッジ・フォーラム」で危篤状態だった当時をこう振り返った。
「医師たちが集まって、両足だけでなく両手も切断しなければならないと告げられた時、私はただ泣くことしかできなかった」と悲痛な表情で吐露。「なぜ生きるのか、なぜ生きるのか、何度も何度も自問自答してきた。そしてその答えは、こうだ。それは、素晴らしい人々、私の家族、私の子供たち、愛する子供たちのためだ。こういった人々のために、私は立ち直り、自分自身と向き合い始めた」と当時の胸中を明かした。
「だからこそ、今日、皆さんの前に立っているのです。スケートも少しするし、アクティブなライフスタイルを送ろうとしている。私の家族、両親、母、父、兄弟、息子、素晴らしい妻のナスティア…こうした人々こそが、私がどん底からはい上がるのを助けてくれた真のヒーローなのです」と熱く語った。
ロシアフィギュアスケート界のレジェンドが、自身の体験を通じて社会に大きな影響を与え続けている。













