フィギュアスケート大国ロシアで数々のメダリストを育て上げた〝鉄の女〟ことエテリ・トゥトベリーゼ氏が怒りの反撃だ。

 ロシアメディア「スポーツ24」は「エテリ・トゥトベリーゼ氏は、国際オリンピック委員会(IOC)前会長トーマス・バッハ氏によるロシアのフィギュアスケート選手カミラ・ワリエワに関するコメントについて公式謝罪を要求した」と報道。動画配信サイト「Okko」でのトゥトベリーゼ氏の発言を伝えた。

 2022年北京五輪ではドーピング騒動の渦中にいたワリエワがフリー演技を終えた際、コーチのトゥトベリーゼ氏が同選手を厳しく詰問。バッハ会長(当時)は「冷ややかな対応だ。こんなにも自分たちのアスリートに対して冷たい態度を取れるものなのか」などと語り、同コーチの姿勢を批判していた。

 トゥトベリーゼ氏は「あの五輪で、バッハ会長はワリエワが氷から降りる際に私が不適切な対応をしたと言っていました。おそらく、彼にはこの件について話す資格はありません。彼には他にやるべきことがあるでしょう。私は今でも彼からの謝罪を期待しています。それも正式な謝罪を。彼には私に正式に謝罪する義務があるはずです」と主張。「なぜなら(当時の現場では)スケートの検証以外には何もなかったからです。それが私の主な責任です。選手と一緒にスケートを検証したのですから。大げさに言う必要はありません」と理由を説明した。

 その上で「ワリエワは当時五輪で4位に終わりました。多くのアスリートにとって、五輪に出場すること自体が喜びであり、ましてや4位ならなおさら。ですから、大げさに言う必要はありません。確かに、彼女はそういう滑りをしたのです。アデリア(ペトロシャン)は6位になりましたが、だからどうしたと? 腹を立てる必要があったでしょうか? そして(イリヤ)マリニンは8位でした。彼がリンクを去った時、誰も彼を抱きしめたり慰めたりしませんでした。慰める必要はありません。それがスポーツなんですから!」と持論を大展開した。