ボクシング年間表彰選手の授賞式「ジャパン・ボクシング・アウォーズ2025」(日本プロボクシング協会、日本ボクシングコミッション、日本ボクシング連盟、東京運動記者クラブ・ボクシング分科会主催)が17日、都内で開かれ、2025年度の各賞受賞者を発表した。

 最優秀選手賞(MVP)は世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が、自身が持つ連続と回数の史上最多記録を更新する8年連続9度目の受賞となった。

 25年はサウジアラビア、米ラスベガスなどで同級4団体統一王座を4度防衛したことが評価され、満票の34票で選出された井上。昨年3月の授賞式の壇上でWBA・WBC・WBO世界スーパーバンタム級1位の中谷潤人(28=M・T)に呼びかけた今年の東京ドームでの対戦が5月に実現することが濃厚となっている。報道陣に受賞の気持ちを問われた井上は「あ、MVPなんですか?」と一発ジョークを飛ばし、「率直にうれしいのと、毎年取らなきゃいけない重圧と、2025年もしっかり取れたこと、ほっとうれしく思います」と語った。

 1年を「世界戦を4試合ということで、自分の中でも気の抜けない年になった」と振り返りながらも、「クリーンヒットを少なく終われた4試合だったので、ダメージはまったくない」とケロリ。予想される中谷戦へ「言葉じゃ言い表せない、今までにない、自分の中で燃えたぎっている感情がある。非常に楽しみ。1年前に約束をして、しっかりとお互い整った感じはあります」と意気込みを示した。

 一方の中谷は2年連続の技能賞に選出。昨年はWBCとIBFの世界バンタム級王座を統一後に返上。井上と同じ階級に転向し、初戦のセバスチャン・エルナンデス(メキシコ)とのノンタイトル戦で苦戦しながら判定勝利した。報道陣の取材に「光栄なことですし、これを励みに、今後のキャリアに向けて弾みをつけていきたい」と喜びのコメント。井上の呼びかけから1年がたち、「本当にあっという間だなという気持ち」と振り返ると、「本当にスーパーバンタム級で、チャンピオンは井上選手なので、勝つという気持ちを強く持っています」と闘志を燃やした。

 今回の受賞者は以下の通り。

 最優秀選手賞 井上尚弥(大橋)

 技能賞 井上拓真(大橋)、中谷潤人(M・T)

 殊勲賞 堤聖也(角海老宝石)

 KO賞 矢吹正道(緑)「IBF世界フライ級タイトルマッチ(25年12月27日、愛知県国際展示場) フェリックス・アルバラード(ニカラグア)戦」

 努力・敢闘賞 坪井智也(帝拳)

 新鋭賞 高見亨介(帝拳)

 年間最高試合(世界戦) WBA・WBC統一フライ級タイトルマッチ(25年3月13日、両国国技館)「寺地拳四朗(BMB)VSユーリ阿久井政悟(倉敷守安)」

 年間最高試合(世界戦以外) 日本ライトフライ級タイトルマッチ(25年4月8日、後楽園ホール)「高見亨介(帝拳)VS川満俊輝(三迫)」、WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級タイトルマッチ(25年7月31日)「齋藤麗王(帝拳)VS渡辺海(ライオンズ)」

 女子最優秀選手賞 晝田瑞希(三迫)

 女子年間最高試合賞 WBA女子世界ミニマム級タイトルマッチ(25年6月26日、後楽園ホール)「黒木優子(真正)VS鈴木なな子(横浜光)」

 トレーナー賞 井上真吾(大橋)