出場続行は是か非か。大相撲初場所10日目(20日、東京・両国国技館)、横綱大の里(25=二所ノ関)が幕内熱海富士(23=伊勢ヶ浜)に押し出されて3連敗。4敗に後退し、優勝は絶望的となった。先場所から左肩痛を抱え、本来の力を発揮できない中で出場を選択。その姿を、先輩横綱はどう見ているのか。
大の里が最大の試練に直面している。過去6戦全勝の熱海富士に屈し、今場所だけで3個目の金星を配給。横綱初の3連敗で優勝も絶望的となった。それでも、取組後は「残り5日間、集中してやっていく。戦う気持ちは消えていない? もちろん」ときっぱり。11日目も土俵に上がる意欲を口にした。
日体大時代にアマチュア横綱に輝き、鳴り物入りで角界入り。新入幕から9場所で横綱に駆け上がった相撲エリートが、初めて挫折に苦しんでいる。二所ノ関一門の重鎮で横綱の大先輩にあたる芝田山親方(63=元大乃国)は、大の里の現状について「土俵下(控え)の顔色を見ても、自信がなさそうな顔をしている。(心に)迷いが生じているようでは非常に厳しい」との見方を示す。
その上で「(一般論として)小結や関脇で修行してから大関、横綱になっていくのが望ましい。(大の里の場合は)わずか数場所で横綱になる強さを見せてきた力士だけに、追い込まれた時にどう立て直すか。本当に苦しい時に自分の精神状態をどうコントロールするか、横綱という地位をどう維持していくかが大きな課題」と指摘した。
大の里の出場続行を巡っては、角界内外で賛否両論がある。師匠の判断で休場させることも選択肢の一つだ。ただ、芝田山親方は「そんなに簡単には…。すぐに休んでしまう力士が多い中で、責任を持って出続けることが大事だと思う。私も最後まで取った人間だから(横綱で皆勤負け越しを経験)」と力説した。
果たして、大の里は15日間を全うすることができるのか。横綱としての真価が試されている。













