〝スポーツ×青春ラブコメ〟で知られる大御所漫画家・あだち充氏(74)が18日、東京・池袋のサンシャインシティで翌日から始まる「―画業55周年記念―あだち充展」(26年1月14日まで)の内覧会に降臨。アニメ版「タッチ」(1985~87年)でヒロイン・浅倉南の声を担当したベテラン声優・日高のり子(63)と対談した。日高は展示会の音声ガイドナビゲーターを務める。

 1980年代の「タッチ」「みゆき」「陽あたり良好!」など、甘酸っぱい青春漫画の数々で知られるあだち氏だが、これまで公の場には姿を見せることは少なかった。

 この日は紺のジャケットとパンツ、茶のタートルネックセーターに靴という格好に黒ぶちメガネ姿。年齢より若見えな印象で、緊張しているのか照れくさそうに「どうも」とあいさつした。

 日高は「先生とのお付き合いは長くなって、時々お食事とかご一緒させていただいたりして、いろいろお話する」そうだが、音声ガイドの収録で初めて知り驚いたのは、みゆきとタッチの連載時期が重なっていたこと。

 みゆきの連載は80~84年で、タッチは81~86年だ。あだち氏は「みゆきを始めた頃から5~6年の間はほとんど仕事やってる記憶しかありません。その期間の人気があったテレビドラマとか、全く見てないですね」と明かした。

「でもあの、僕たちの先輩の先生方は、もっとメチャクチャな仕事量でやってた時代なので、泣きごと言うと怒られそうだったんで。でもあの、そんな仕事のペースで続けてたら、長生きできないなとは思っていました」と当時を振り返った。

 2012年からは、タッチで描いた高校を舞台にした「MIX」を今も連載中。結末に関しては「あんまりというか全く考えてない」という。そして担当編集者ら関係者への感謝の言葉も忘れない。

 対談の締めでは「こんな大ごとにしてくれると頼んだ覚えはないんですけども、とにかく55周年を盛り上げようといろんな人が、ホントにたくさんの人が一生懸命、頑張ってもらったのは知ってるので、とにかく一生のうち一度でもあだち充の漫画に触れた人は、ぜひ会場に足を運んでもらえると、みんなが幸せになります」とあいさつした。