ボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)が13日、WBC同級2位アラン・ピカソ(25=メキシコ)との防衛戦(27日、サウジアラビア・リヤド)へ向けた公開練習を行った。「刺激を受けた」というWBC世界バンタム級王者の弟・拓真(29=大橋)とマススパーリングを披露し、「今回はKO決着にしたい」と意気込みを示した。
来年5月に自身との対戦が計画される元3階級制覇王者・中谷潤人(M・T)ら日本の強豪が大挙出場する大舞台へ「いつも通り、この時期は精神的にも肉体的にもすごく仕上がって、待ち遠しい状況です」と腕をさすったモンスター。今年4戦目という過密スケジュールを不安視する声もあるが、「戦うことが好きなので、間隔を開けずに、常に緊張感と張りつめた空気というものが非常に心地いい。自分にとって苦ではなく、成長できた1年だった」とプラスに受け止めている。
先月拓真が那須川天心(帝拳)との王座決定戦に勝利。自身の練習と並行して拓真の練習にも付き合ったことで「拓真が勝った瞬間、抜け殻になるのか、みたいな気持ちもあったんですけど、逆に刺激を受けて、次の日の練習はすごく調子がよくて、気合をもらいました」と、弟からの〝闘魂注入〟を実感した。
この日は拓真と1ラウンド(R)のマススパーリングなど3R汗を流し、キレのいい動きと鍛え上げられた肉体美を披露して好調を感じさせた。
ピカソは井上との対戦を拒否した過去があり、物足りないとの指摘もある。井上は「仕方ない」と感じながらも、「サウジアラビアでしっかり結果を出せば、来年、中谷君と試合をするというところまで決まっているので、そういう考えはない」と気持ちを引き締めた。
試合展開については「どんな展開にしろ、今回はKO決着にしたい」と宣言。中谷と同じ舞台に立つことで比較の目にもさらされることには、「ファンの方は来年5月の試合をイメージ、空想して見ると思う。試合の内容でどっちが強いか、どっちが勝つかという、そういった楽しみもあると思う。そういう見方をしてもらえたら、すごく盛り上がる日になる」と歓迎した。












