トランプ政権が3日、ギャングの資金源になっているベネズエラ女優を制裁対象に指定した。米紙ニューヨーク・ポストが報じた。

 米財務省は、ベネズエラの凶悪ギャング組織「トレン・デ・アラグア(TdA)」と密接な関係にあるロシータことベネズエラのモデル兼女優のヒメナ・ロミナ・アラヤ・ナバロ(42)を制裁対象に指定した。

 同省によると、インスタグラムのフォロワー数約353万人を誇るロシータは、TdAの資金源となっているエンタメ業界ネットワークの一員であった上、マネーロンダリングなどにかかわっていたとされる。ロシータは人気スペイン語圏テレビ番組に出演し、ベネズエラのほかコロンビアやメキシコでDJとして活動するなど、華やかな生活を送ってきた。しかし、その収益の多くがTdAに流れていたという。

 ロシータの恋愛遍歴はすさまじい。TdAのリーダー、エクトル・ルステンフォード・ゲレーロ・フローレス(通称ニーニョ・ゲレーロ)と恋愛関係にあったとされ、〝カルテル・クイーン〟と呼ばれている。2012年にゲレーロを刑務所から脱走させたとして、逮捕されたこともある。

 2012年、大人向けアニメに出演した際、元受刑者でシリーズ制作者のルイディグ・オチョアと交際。しかし、オチョアはバイクを盗もうとした強盗に複数回撃たれて死亡したと報じられた。

 その後、麻薬組織と関係があるとされた恋人カルロス・ガリンドスは2016年に殺害され、遺体を切断された上に道路わきに遺棄された。ロシータも狙われていた可能性があったという。

 今回の制裁により、ロシータは米国の金融システムから締め出される。

 スコット・ベッセント財務長官は「トランプ大統領の下、野蛮なテロカルテルはもはや国境を越えて好き勝手に活動できない。TdAの麻薬取引や人身売買は長年、米国への重大な脅威だった。あらゆる手段を使って彼らを米国および国際金融システムから遮断し、国民を守る」と声明を述べている。

 米国は、麻薬組織にかかわれば女優でさえ容赦しないようだ。