日中関係が緊迫化する一方で中国は英国とも揉めていた。英国内に予定している中国の〝スーパー大使館〟の建設が決まらないのだ。

 英国政府は2日、中国がロンドンに建設を予定している〝スーパー大使館〟の承認を来年1月に延期した。英紙サンは3日、「中国は最近、物議を醸している『スーパー大使館』の建設が再び延期されたとして英国を激しく非難し、スターマー首相に対し、プロジェクトが早急に承認されなければ『報復』に直面すると警告した」と報道した。

 スーパー大使館とはヨーロッパ最大規模の大使館のこと。承認が延期されるのは今回で3回目で、それほど英国内で建設反対の声が大きい。英国では中国によるスパイ活動が問題視されており、巨大大使館がスパイ活動の拠点に使われないかと不安がられているのだ。

 同紙によると、中国は今回の延期に「深刻な懸念と強い不満」を表明。「『直ちに義務を履行し、約束を守らなければならない。さもなければ、英国側がすべての責任を負うことになる』と付け加えた」と中国の反応を伝えている。日本に対してイチャモンをつける姿と重なる。

 英国では中国のスパイと疑われた英国人2人が逮捕・起訴されていたが、9月に起訴が取り下げられる騒動が起きていた。取り下げは中国に配慮した英国政府の介入ではないかと、英国内で騒ぎとなっている。

 日本でも過去に中国によるスパイ活動ではないかと疑われた騒動があった。永田町関係者は「中国は人口が多いので人海戦術ができる。どこにでもスパイがいる可能性があります」と指摘。英国人がスーパー大使館に反対するのも無理はない。