【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】
11月13日第2試合 南4局0本場=鈴木たろう(ド)、黒沢咲(雷)、HIRO柴田(J)、浅井堂岐(フ)
KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。セレブの愛称を持つ黒沢選手のイメージは、大きく華やかに打つタイプでしょう。この試合では細やかな計算からの素晴らしい判断を見せてくれました。
オーラス、まずテンパイしたのは4500点持ちのラス目のたろう選手です。七対子ドラドラ赤の8筒待ちでヤミテンに構えました。着順を上げるには最低でも倍満直撃が必要で、3着目の黒沢選手から8筒が打たれても見逃しました。そう簡単に倍満直撃という条件はクリアできないため多くの人がアガりそうですが、少ないチャンスを狙っていくというのはたろう選手らしい選択です。13巡目に地獄単騎の北でリーチ。誰から直撃しても裏ドラ2枚を乗せれば、着順アップとなります。
黒沢選手は15巡目に中と4筒のシャンポンでテンパイしました。中をツモるか、トップ目の堂岐選手から直撃できればトップで試合を終えられます。リーチをするとたろう選手や柴田選手からの直撃でもトップです。ここはトップを目指してリーチという選択もありましたが、黒沢選手が選んだのはヤミテンでした。
後日、黒沢選手に聞いたところ、まず中が山にいなさそうだと感じたとのことです。3人の河を見ると、誰かが中を持っていてもおかしくない捨て牌です。
また2着目の柴田選手とは2700点差です。このままたろう選手と自分の2人テンパイで流局すると、着順が入れ替わります。柴田選手は降りている可能性がある捨て牌で、3400点差でトップ目の堂岐選手も流局したら手牌を伏せて終わらせるでしょう。ここでリーチ棒を出してしまうと、たろう選手との2人テンパイで柴田選手をまくれなくなってしまいます。
さらにリーチ棒を出すと、たろう選手の条件が倍満直撃から跳満直撃に緩和されてしまいます。シャンポンの片割れの4筒はすでに2枚切られていますし、この3つの条件が重なってリーチしませんでした。
結果はたろう選手の当たり牌の北を掴んで直撃されてしまいますが、裏裏とはならなかったため跳満の放銃で済みました。もしリーチをしていたらラス落ちしていました。たろう選手の貪欲な見逃し、そして黒沢選手の冷静な判断と見どころ満載の一局でした。
















