一歩踏み出す勇気で限界突破だ!

 ボクシングWBC世界バンタム級2位・井上拓真(29=大橋)が18日、横浜市内で同級1位・那須川天心(27=帝拳)との同級王座決定戦(24日、トヨタアリーナ東京)へ向けて公開練習を実施。那須川にプロ初黒星を付けることを「一番のモチベーション」に猛トレーニングを重ね、「過去イチすべてが仕上がっている」と自信を示した。

 この日はシャドーとミット打ちを各1ラウンド披露した拓真。スピード感が増したように見える身のこなしで、鋭い踏み込みから力強いジャブを放つなど、自身の言葉通りの仕上がりの良さを感じさせた。

 キックボクシング42戦全勝、格闘技5戦全勝、ボクシングに転向後7連勝の快進撃で世界戦に到達した那須川との対戦は「ボクシング対那須川」の様相を呈して盛り上がりを見せている。これには拓真自身も「世界王者に返り咲くというよりは、天心選手に初黒星をつける。ここは今の一番のモチベーション」と打倒天心をテーマに掲げた。

 その闘志は、幼少期から指導してきた父の真吾トレーナーも実感。「プロになって初めてというぐらい同じ思い、同じ温度差でトレーニングできた。今までそういうことがなくて、今回は本当にしっかり付いてきてくれた」と目を細める。

 これまでの拓真の練習姿勢について真吾トレーナーは「落ちたら上がってこない。自分でリミッターを付けちゃう」と説明。だが、今回は「全部リミッター外してできた。最高でしたよ。限界は自分で破るしかない。そこを一歩二歩踏み出さないとその上って行けない」と満足げに振り返った。

 所属ジムの大橋秀行会長は試合展開について「前半はちょっと(那須川の)スピードに戸惑う、まあ慣れるというか、そこを越えれば中盤、後半で必ず拓真が行けると思う」と予想。そして、拓真はサプライズの有無を問われ「試合が始まってみないと分からないですけど、楽しみにしています。(ある)かもしれないです」と示唆した。

 試合でもリミッターを外した戦いを見せられるか。