米国で〝置き配海賊〟が逮捕された。女装姿でポーチ(玄関前に設けられた屋根付きのスペース)の荷物を専門に盗んでおり、保安官は「独特な見た目」と話している。米メディア「WKRG」が先日、報じた。

 ミシシッピ州在住のトッド・アンソニー・ボンド容疑者(46)は、監視カメラ映像を手がかりにアラバマ州モビール郡保安官事務所の捜査員に特定され、先日、逮捕された。しかし、最初は保安官も「容疑者は女性かもしれない」と考えていたという。

 保安官事務所のロニー・パーソンズ氏は「この事件の解決に役立った要素の一つは車両でした。そして、もう一つ重要だったのは、この人物の〝独特な見た目〟です。ハロウィーンが近かったので、これは仮装なのか、それとも普段からこのような格好をしているのか判断しかねました」と語る。

 ボンド容疑者は、昼間に黒いSUVで民家の車道に乗りつけ、落ち着いた様子で玄関先に歩み寄る姿がカメラに映っていた。その後、電子タバコを一服し、複数の荷物を両腕いっぱいに抱えてSUVに積み込み、走り去ったという。

 映像の中の容疑者はブラウスとスカート、そして長い金髪に紫の宝石付きヘアバンドを着けていた。後日、交通違反でSUVが停車させられた際、変装していたボンド容疑者が実際には男性であることが判明した。

 容疑者がトランスジェンダーなのか、単に女装を楽しんでいたのかは不明。保安官は逮捕後、ボンド容疑者を「He(彼)」と呼んでいる。

 モビール拘置所で撮影された逮捕写真では、ボンド容疑者は女性の姿で、ブリーチされた長髪を後ろに流し、口紅、アイライン、チークを施した険しい表情を見せている。

 盗まれた荷物は容疑者の車内から見つかり、他の民家で盗難届が出ていた荷物も一緒に発見された。

 パーソンズ氏は「われわれの見立てでは、容疑者はいったん州外に出ており、戻ってくるとの情報を得て張り込んでいました。そして現場で身柄を拘束した際、車内を確認したところなんと、モビールから盗まれた荷物がそのまま見つかったのです」と言う。

 ボンド容疑者は6か月前に刑務所から出所したばかりで、今回の逮捕により再び拘留されている。