静岡県伊東市議会臨時会が10月31日、田久保真紀市長に対する2度目の不信任決議案を可決。田久保氏の失職が決定した。20人の議員のうち、賛成は19人、反対は1人だった。

 学歴詐称疑惑で渦中の人となった田久保氏だが、市議たちが不信感を募らせたのはこの問題だけが原因ではない。

 田久保氏のことを政治家になる前から知っていたある市議は「公人であってはいけない人だとずっと思っていた。約束は守らないし。今回もそうですけど、説明するとか向き合うってことが一切ない人だった。それは公人としては許せない」と憤慨するばかり。

「市長になってからも見ていて、市民に向き合う人ではない。自分の興味のあること以外は何もやらなかった人なので。いいところは、1つのことを掘り下げる力はすごくある。追求する力をいいところに生かせばよかったですね」と苦笑いした。

 別の市議は「あまり接点はなかったですけども、例えば夫婦別姓の話があった時に『私は事実婚だから関係ない』とか、ちょっと話が分からない。無事に不信任決議案が可決されて失職されることを願ってました」と強い思いを語った。

 この日、田久保氏は会見で「精一杯やり切った」と話した。これに対し、さらに別の市議は「ただムダなお金を使って市民に迷惑かけただけで何にもやり切っていない。われわれからするとふざけんじゃねぇぞって感じ」と怒りをあらわにした。

 反田久保氏で固まった市議会の中、唯一の田久保派の片桐基至議員を直撃した。「市長は芯が強い。今までの市長や古参の議員とかができなかった改革を進めていく意思を強く持っているから、尊敬できる」と支持の理由を明かし、「僕から見ると、判断が冷静。周りにバリバリ仕事を振っていく感じ。市長をひと言でいうと、いくらでも頑張れる人。昔のビジネスマンみたいな感じ」とした。

 今後について「一緒にやっていけるところがあれば、一緒にやっていきたい。伊東を盛り上げる方向でいってもらえたらいいかなと思う」と語った。

 出直し市長選への再出馬も取りざたされている田久保氏の今後が注目される。