ボクシングのWBC世界バンタム級王座決定戦(11月24日、トヨタアリーナ東京)で、同級1位・那須川天心(帝拳)と同級2位・井上拓真(大橋)が激突する。試合を生配信する「Prime Video Boxing 14」は密着ドキュメンタリーの先行映像をYouTubeで公開。WBA同級休養王者の堤聖也(角海老宝石)が登場した。

 2024年10月、堤はWBA王者だった拓真に挑戦。判定勝利を収めて王座を奪取した。堤は拓真と天心の一戦に「今はもう普通に『どっちが勝つ?』って議論になってる。『拓真が勝つ』という声と同じぐらい『那須川選手が勝つ』という声もあるし。(天心は)ボクシングに来て2年半ですよ。僕、12年追い掛けても(拓真には)『堤じゃ勝てない』って言われてたんですよ。ボクシングに来て2年ちょいの人が『井上拓真に勝つでしょ』…。この現実が、ちょっとすごすぎる」と率直な思いを口にする。

 昨年の世界戦を振り返り「あの試合に関しては攻める、攻める、攻める…だけだった。(拓真と)ボクシング勝負をしたら勝てないんで。ロープ際でディフェンスに徹された時が一番困った。そこからカウンターを合わせてくる。ボディーも当たらないから『ウソだろ?』と思った」と改めて拓真の実力を証言した。

 その上で、勝負の行方については「拓真が勝つと思ってます。まだボクシングの幅が違うと思う。みんな『スピード、天心の方が速い』『リーチ差、天心の方が長い』。そんな表面上の有利不利で勝ち負けが決まるんだったら、井上拓真は絶対、チャンピオンになってない」ときっぱり。

 日本の選手では、拓真に唯一黒星をつけている堤は「個人的な気持ちとしては、拓真に勝ってほしい。そのベルトは次、僕と争ってほしい。WBCが一番欲しいんで」とライバルにエールを送った。