WWEの女子US王者で〝美しき狂気〟ことジュリアが、女子最高峰王座戦線にまたしても混乱をもたらした。

 凱旋試合となった17、18日の日本大会「スーパーショージャパン」では、2日間ともにUS王座防衛に成功。しかも相手はベイリー&ライラ・ヴァルキュリア、ロクサーヌ・ペレスの実力者を相手に堂々とベルトを守った。一方でジュリア不在の先週スマックダウンでは、〝代理人〟でタッグパートナーのキアナ・ジェームズがWWE女子王者ティファニー・ストラットンを挑発し、一騎打ちに持ち込んでいた。

 24日(日本時間25日)のスマックダウン(アリゾナ州テンピ)のバックステージでは、日本帰りのジュリアが「はい、わかりました、了解です」と日本語で電話をする姿があった。そこに初代女子US王者のチェルシー・グリーンとアルバ・ファイアが現れ、仲間になることを求められた。だが、ジュリアは「アリーヴェデルチ(さようなら)」ときっぱり断った。

 ティファニー vs キアナのノンタイトル戦では、セコンドに就いたジュリアのゲキを受けてキアナが健闘を見せるも、王者のプリティエストムーンサルトエバーでフォール負けを喫した。ベルトを掲げたティファニーの背後からジュリアが急襲。後頭部をボコボコと殴りつけると、顔面にアリベデルチをぶち込み、あっという間に最高峰王者をKOしてしまった。ティファニーとはタッグ戦で激突するなど激しい火花を散らしてきたが、またも実力行使に出た。

 ここでジェイド・カーギルがティファニーの救出に現れ、ソバットからフロントキックを叩き込んでジュリアを撃退した。ジュリアは血相を変え、ジェイドに罵声を浴びせて去っていったが…。これまでベルトを争ってきたティファニーを救ったジェイドが、まさかの行動に出る。ティファニーの手を上げて王者にリスペクトを示すも、離れ際に強烈なラリアート一撃。さらにコーナーポストに叩きつけると、場外で鉄階段めがげてティファニーを放り投げた。

悪党に転向したジェイド・カーギル。左眉には傷痕が…(©AbemaTV, Inc.)
悪党に転向したジェイド・カーギル。左眉には傷痕が…(©AbemaTV, Inc.)

 ジェイドは止まらず実況席上に投げ捨て、馬乗りになってパンチを浴びせる。スタッフの制止も聞かず、鉄階段にかかった左脚を踏みつけて、大ダメージを負わせた。悪党に転向した筋肉美レスラーは「力が全て。私がWWE女子王座を奪う」と挑戦を表明。これにより11月1日(日本時間2日)の「サタデーナイツ・メインイベント」(ユタ州ソルトレークシティー)でティファニー vs ジェイドのWWE女子王座戦が緊急決定した。

 WWEの公式Xによると、ティファニーの左ヒザは検査を受けるほど重傷のようだが、王座戦には強行出場を主張しているという。いずれにせよ、どちらが勝ってもジュリアがWWE女子王座に狙いを定めたのは間違いないだろう。

 この日のスマックダウンは「ABEMA」にて放送された。