【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】

9月26日第1試合 東1局1本場=白鳥翔(A)、仲林圭(U)、園田賢(ド)、堀慎吾(サ)

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。新シーズンが開幕して2週間ですが、早速麻雀の“怖さ”のようなものが集約された試合がありました。ラス目の白鳥選手が四暗刻をツモってトップ目に立つも、2局後に仲林選手がツモリ四暗刻をテンパイし、白鳥選手が倍満の放銃。高打点のアガリが連発する展開の中、トップをもぎ取ったのは園田選手でした。

 5800点を放銃した直後の東1局1本場、難しい手順を踏んで一向聴となり、終盤に上家の仲林選手からチーテンとなる6索が打ち出されましたが、鳴きませんでした。園田選手といえば、卓上の魔術師と呼ばれるように1年目から鳴きがフォーカスされる選手で、今シーズンも副露率は40%を超えています。すでに9索は3枚見えており、4枚目の69索ということで、チーしないといかにも苦しいところです。

 園田選手が鳴かなかったことが信じられなかったのですが、その理由は6索をチーしてタンヤオ・赤のテンパイになるとはいえ、カン5萬だろうがカン7萬だろうが場況は良くなく全くアガれそうにありません。実質的に形式テンパイみたいな感覚です。しかも他家からリーチが来たら、2000点で愚形で勝算もないと降りざるを得ないテンパイです。それならば万が一、萬子を引いた時に勝負できるように鳴かなかった、というイメージです。

 実際に仲林選手からリーチが来る中、狙い通りカン5萬を持ってきて69索で追いかけリーチ。ハイテイでスルーした6索をツモって跳満のアガリとしました。ここで大きく加点し、後に役満をアガった白鳥選手に親かぶりさせたことはトップの大きな要因となりました。

ハイテイに6索!
ハイテイに6索!

 ハイテイでツモって「ツイているわ」と思う人もいそうですが、これは完全に途中の手順と鳴き判断でもぎ取った3000・6000です。園田選手は「あなたは麻雀の神様の前髪をつかめますか? ~運がいい麻雀打ちになるためのデジタルアプローチ~」という本を出版しました。まさにこの局は腕で神様の前髪をつかみました。