【取材の裏側 現場ノート】森保一監督率いるサッカー日本代表が目標に掲げる2026年北中米W杯優勝は、厳しいと改めて痛感させられた。
9月の米国遠征で米国に0―2と完敗した一戦は、その前のメキシコ戦で先発したMF遠藤航(リバプール)、MF久保建英(レアル・ソシエダード)、MF三笘薫(ブライトン)らをメンバー起用せず、スタメン全員を変更。さらに後半から投入したDF瀬古歩夢(ルアーブル)を本職のセンターバックではなく、左サイドバックで使い続けた。
指揮官は米国戦前の会見でスタメンを大幅に変更すると明言していたが、さすがに全員は予想外だった。その結果、負けてしまったため、采配に批判が注がれた。ネット上はもちろんのこと、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏や同FW城彰二氏は、自身のユーチューブチャンネルでともに〝森保流〟を酷評した。
とはいえ、このような起用で負ければ、逆風が吹くのは森保監督もわかっていたはず。にもかかわらず、なぜスタメン総入れ替えなどを断行したのか。もう少し勝つ確率を上げるやり方もあったのではと思った。米国戦後の会見で指揮官は「普段から1チームの強化だけでなく、2チーム、3チームを編成しなければW杯で勝っていけない。そういったチャレンジをチームを固めることと並行してやっていきたい」などと説明していた。
W杯制覇を前提にすると、無謀とも思われる采配をやっていかないと間に合わないと考えているのだろう。つまりコアメンバーの成熟度を上げていくだけでは、ゴール地点にたどり着けないというのが現在地だと解釈できる。やはりベスト16が最高成績の日本が世界一になるには、当たり前のことをやっていては目標達成には到底及ばないというわけだ。
その一方で、ふとよぎったのは、どの選手が先発で、どんな布陣でいくのか試合にならないとわからない〝かく乱作戦〟だが、さすがに邪推が過ぎるか…。10月にはホームでパラグアイとブラジルと対戦。ここでも森保監督が、先を見据えたどんな起用に打って出るのか注目したい。












