F1アゼルバイジャン・グランプリ(GP、決勝21日)予選が20日に行われ、レッドブルの角田裕毅(25)が6位に躍進を果たし、悲願の初表彰台へ強烈なパフォーマンスを発揮した。

 去就問題が過熱する中で迎えたアゼルバイジャンGP。予選は赤旗が超異例の6度も出る大乱戦の中で、角田は冷静に攻め続けて最終3回目(Q3)でも見事な快走で6位に食い込んだ。

 予選後、角田は「以前はただ良いロングランを願うだけだったけど、今は少し自信が持てるようになった。運転スタイルを変えて、そのために一生懸命取り組んでいるんだ」と大きな手応えを見せた。

 自身初の表彰台を実現させれば、窮地に立たされていた来季の契約問題も状況を一変させることができる。

 レッドブルの来季シートを巡っては、姉妹チーム・レーシングブルズのアイザック・ハジャールで内定しているとの報道が欧米各国メディアで出ている。だが、レッドブルグループで大きな影響力を持つ重鎮ヘルムート・マルコ博士がアゼルバイジャンGPで、角田が候補に残っていることを断言した。

 母国のオーストリア紙「クライネツァイトゥング」は「特定の決定がすでに下されているという報道は、マルコによれば誤りである」と報道。当のマルコ博士は「10月末まで、あるいはそれ以上、すべての比較を行うために、意図的に時間をかけるつもりだ。確定しているのは、(マックス)フェルスタッペンとハジャールが(レッドブルグループ全体として)契約していることだけだ。どこで、どのポジションになるかは未定である」とまだ選考中であることを明言。レッドブルとレーシングブルズを含めて、角田、リアム・ローソン、F2の有望株アービッド・リンドブラッドの3人を挙げ「彼らで決めることになるだろう」と語った。

 そして、退団がウワサされる角田についても「ローラン・メキース(代表)は昇格以来、あらゆる面で非常に多忙を極めている。まだユウキに細かな作業を行う時間がありません。しかし、我々はまだユウキに期待を抱いている。彼の残りのシーズンの目標は、できるだけ頻繁に、そしてコンスタントにポイントを獲得することだ。そして、来年どうなるか見守るつもりだ」と、レッドブル残留の可能性が十分にあることを断言した。

 レッドブルのマシンはアゼルバイジャンGPのコースと相性が良いとされ、決勝で順位を上げる可能性は十分。悲願の表彰台を果たせば、一気にF1での未来も切り開けそうだ。