F1レッドブルの角田裕毅(25)が、イタリア・グランプリ(GP、決勝7日)で波紋を呼んだ姉妹チーム・レーシングブルズのリアム・ローソンと〝同士打ち〟になって低迷した件について、元F1ドライバーが持論を展開した。

 角田は9番手スタートから10位に下げてピットイン。そこから逆襲を狙ったが、28周目に同グループでシーズン中にレッドブルのシートを入れ替えた因縁のローソンに、後方から接触されるアクシデントが発生。これでマシンにダメージを負ってしまい、2人ともペースが上がらず下位争いをするハメに。結局、角田は13位、ローソンは14位と入賞圏外で終戦となった。

 角田とローソンによる同グループ内の〝同士打ち〟は2人とも撃沈する最悪の結果となったことで注目の的に。レース後は角田がローソンに対して怒りを爆発させるコメントを残すなど波紋を呼んでいる。

 そうした中で、ローソンを擁護する声も出てきている。オランダのモータースポーツ専門メディア「レーシングニュース365」は「ローソンはこの事件で攻撃的すぎるとして一部から批判を浴びたが、元F1ドライバーのペリー・マッカーシーはこのニュージーランド人選手を強く擁護した」とF1のOBからローソン擁護論が出ていると報じた。

 同メディアによると、マッカーシー氏は「リアムが外側にいたのは正しかった。なぜなら、内側でユウキのブレーキが遅れれば、ユウキはコーナーを曲がることができなくなるからだ」と指摘。「テレビの解説者たちが見逃していたのはそこだと思う。だからリアムがやろうとしていたこと、ユウキを追い払おうとしたことには賛成だ。彼にはそれだけの余裕がなかっただけだ」と角田に技術がないとバッサリ斬り捨て、ローソンが正しいと主張した。

「彼は追い抜こうとしている。これはレッドブルのジュニアチーム対レッドブルのシニアチームの戦いで、やるべき仕事がある。相手を追い詰め、プレッシャーをかけなければならない」とローソンの行為は正当だと繰り返し強調。

「ユウキはイン側にいて、より良いターンインの角を求めて横切った。リアムがそこにマシンを置いていたため、ユウキが横切らなかったら、彼はブレーキをかけてより鋭角にターンインしなければならなくなり、それがミスにつながるだろう」と詳細に説明した上で「だから私はリアムの戦術に全面的に賛成だ」と結論付けた。

 角田としてはこの騒動が尾を引くことなく、次戦アゼルバイジャンGP(決勝21日)に向けて切り替えたいところだ。